
「真空保温調理器シャトルシェフ」。
こう書くと、漢字が並んで、何やらムズカシイ道具のよう。
でも一度使ってみれば、その使い方の簡単さに驚くはずです。
お鍋の中に材料と調味料を入れて火にかけ、沸騰したら火からおろして、保温容器の中に入れておくだけ。
ステンレス魔法びんと同じ構造を持った保温容器の中にしばらくお鍋を入れ、じっくり余熱を加えることで、お鍋の中のジャガイモやらお肉やらをふっくら炊き上げる仕組みです。
もちろんその間は何も手間を加える必要はありません。保温のチカラで、おいしい煮物が出来上がるという寸法。
つまり使い勝手さえ覚えてしまえば、こんなに便利なキッチンウエアはそうそうないというわけです。
今月は、そんなシャトルシェフを使って作る、料理についてのエトセトラを……。
調理にひと手間かける分、作り手のココロが伝わってくるような煮物メニューは、おもてなし料理としても、普段の食事のメインの一品としても、テーブルの上を飾るのに欠かせないものです。
とくに、スーパーの店頭にまだまだ美味しい根菜類が並んでいる時期だけに、「煮物をつくろうかな」という気持ちもあるけれど……
「硬い大根の芯まで火を通すのに時間がかかりそう」とか、「時間をかけて煮込む暇がない」とか、「火を見るのをうっかり忘れてお鍋を焦げ付かせちゃいそう」とか。
ついつい尻込みして、焼いたり炒めたりの簡単メニューに転んでしまうのが常だったりします。
でも、シャトルシェフを使えば、大根やゴボウ、カブなどの根菜類を使った煮物も簡単。
とろ火で煮込む必要がない分、焦げ付きの失敗がなくなるので、魚の煮付けなども楽ですし、煮詰めすぎて味付けが濃くなる心配もありません。
きっと、これまで煮物で失敗を繰り返してきた人でも、「得意料理は?」と聞かれて、「煮物です!」と胸を張って答えられる日も遠くないはずです。
「本当に、その間は何もしなくて大丈夫なの?」という声もありそう。
でも、本当にOKなのです。
食材にはそれぞれ火が通るのに適した温度があり、たとえばジャガイモなら85℃の状態を20分、牛肉なら80℃を15分、炊くのがむずかしい小豆でも85℃を90分保てば、おいしく煮込んだ状態に仕上がります。
もちろん、お鍋を火にかける時間が少ないので、ガス代の節約にもなるうえ、環境への配慮にもなります。
空いた時間を使って、他の家事をこなしてしまえるのも助かるところ。
出かける前に下ごしらえをして保温容器に入れておけば、帰ってきたときにはメニューが一品、しっかり出来上がっているという点も、昼間働いている人や、お出かけが多い人にはうれしいメリットです。
というわけで、シャトルシェフを上手に使いこなして、料理のレパートリーを増やしていきましょう。
何と言っても野菜類との相性は抜群なので、ぶり大根、肉じゃが、ロールキャベツやポトフといった野菜たっぷりの定番メニューはもちろん、冷蔵庫のありあわせの野菜を使ったオリジナルの煮込み料理をつくるのも楽しいですね。
我が家ではこの冬、短冊切りにした大根と、豚バラ肉やベーコンを使ったスープが何度も登場しました。大根のかわりに、春に美味しくなるキャベツを使っても美味しそうですね。
そして個人的に大好きなのは、シャトルシェフで炊く白いごはん。
余熱による蒸らし具合が絶妙で、ふっくらつやつや炊き上がったごはんは、思わずおかわりしてしまうほど。
旬の素材を使うなら、ひと塩した小鯛を軽く焼いて載せて、お出汁たっぷりの炊き込みごはんにすれば、ちょっとぜいたくなごちそう膳にもなりそうです。
本サイトのレシピなどを参考にぜひいろいろお試しあれ!






