

長い梅雨から夏場にかけては気温も上がり、生活しにくくなる季節です。
こうした季節を乗り切るためには、「いい睡眠」と「いい食事」をとって、体力と気力を維持することが大事——。
そう頭ではわかってはいるものの、実行するのがだんだん難しくなる時期でもあります。
暑さに負けて、つい食事を抜いてしまいがちになりますが、できるだけ三食バランスよく取ることが毎日を元気に過ごす秘訣。
とくに、一日の後半戦をパワーアップして乗り切るためにも、毎日のランチタイムは手抜きせずにしっかり取っていきたいものです。
栄養面をコントロールできるばかりでなく、彩りなどの工夫をすることで、食欲を増進させることのできる手作りのお弁当がおすすめなのは言うまでもありません。

ただ、この時期の調理の際、注意したいのは食中毒です。
O-157やノロウィルスの集団感染などが年間を通じて各地で起こり、食中毒の話題が途切れることなく報道されている感があります。
しかし暑さと湿度が一年で最も高くなるこれからの季節は、食中毒の原因となる雑菌が繁殖しやすく、食べ物が傷みやすいので、もっとも注意しなければならない時期と言えます。
食中毒は、傷んだ食べ物を摂取することなどにより、細菌が体に取り込まれてしまうことが原因で起きるものです。
原因となる細菌は、O-157などの病原性大腸菌や、人の手指からも検出されることのある黄色ブドウ球菌、鶏卵などを介するサルモネラ菌など、さまざまなものが挙げられます。
これらを防ぐためには、まず、調理の際には必ず手を洗うこと。
また、食材もよく洗い、調理器具や食器も清潔なものを使うことが原則と言えるでしょう。

傷みやすい食品の代表格といえば、肉や魚などの生鮮食料品。買物の際は、

この3つが基本的なポイント。
3については断熱素材のショッピングバッグを使い、さらにお店に置いてある氷やドライアイスをバッグに一緒に入れておくことで、保冷効果をかなり高めることができます。
面倒がらずにひと手間かけることが、食材の安全にもつながるのですね。

また、ちゃんと加熱調理を済ませたものでも、長時間置いておけば傷みやすくなるのは同じことです。
調理したものは、なるべく温かいうちにすぐ食べ切ること。
室温に料理を長く放置しておくことは、雑菌の繁殖につながります。
残ったものは清潔な容器に入れて保存し、食べる前に再加熱すると安全度が高まります。
お弁当の場合も同様。通勤の間、外に持ち歩くことを考えれば、夏場はとくに断熱に配慮されたランチケースを用意することがベストです。
凍らせた保冷剤などを一緒に入れておけば、ケース内部が低温に保たれるので、お弁当の保冷効果もより高まります。
食べる前にお弁当の容器ごとレンジで再加熱すれば、より安全に、美味しくランチタイムを迎えることができるというわけです。


さて、夏のお弁当にはどんなメニューが喜ばれるのでしょうか。
個人的には、夏場はとくに「酸っぱい」味付けのおかずが一つあると、より箸が進む感じがします。
梅干しを水にさらしてから種を取り、包丁でよく叩いて、しょうゆ、酒、いりごまとかつおぶしを混ぜた「梅おかか」は熱いご飯に混ぜてもいいし、おにぎりの具にもおすすめ。刻んだ野菜と混ぜれば簡単な野菜サラダにもなります。
また、トマトやなす、ピーマンやパプリカなど、目にも鮮やかな夏野菜はビタミンも豊富で、夏バテから体を守るばかりでなく、食欲を増進してくれるのにもひと役買います。
クールバッグがあれば、夏野菜や果物をお弁当に詰めても安心。上手におかずメニューの中に取り入れていきたいものですね。