鹿児島県枕崎市 酒樽の修復
酒樽の修復
祝迫さんのインタビュー
鹿児島県枕崎市。県南部に位置する薩摩半島の中でも、西南端にある全国有数の港町です。さらにもう一つ、日本屈指の名産品を擁しています。それが今回取材をした「薩摩酒造」(「薩」の正しい表記は“文”ではなく“立”)が製造する“お酒”の数々。サーモスは「火の神蒸溜所」にお邪魔し、若き樽職人・祝迫智洋さんにお話をうかがいました。

鹿児島県枕崎市
酒樽の修復
祝迫 智洋さん
鹿児島県枕崎市。県南部に位置する薩摩半島の中でも、西南端にある全国有数の港町です。さらにもう一つ、日本屈指の名産品を擁しています。それが今回取材をした「薩摩酒造」(「薩」の正しい表記は“文”ではなく“立”)が製造する“お酒”の数々。サーモスは「火の神蒸溜所」にお邪魔し、若き樽職人・祝迫智洋さんにお話をうかがいました。


「やってみないか」、きっかけは親方。
高校を卒業後、薩摩酒造に入社した祝迫さん。現在は7年目で24歳という若さながら、2万本を超える樽の修理・修繕や、後輩育成を任されています。そんな祝迫さんも、入社前は樽工房の存在を知らなかったとか。きっかけを作ってくれたのが、当時の“親方”。研修期間中に各工場を回っていたときに、「やってみないか」と声をかけてくれたそうです。「やります、自分にやらせてください」と、それに応える形でキャリアをスタートさせます。さらに実は、祝迫さんのお父さんも大工職をされており、木を扱う仕事に対して縁を感じたとか。

酒の質は樽で変わる。
洋樽はお酒にとって単なる保管の容器ではない、と祝迫さんは言います。たとえば、貯蔵する原酒を造るのがおよそ2~3週間なのに対し、熟成する期間は3年や5年、ときには10年を超えるものも。それだけの時間をお酒が樽の中で眠りにつくことで、味や質は大きく変わってくるそうです。そして樽職人は、その樽の状態を見極め、修理・改造、ときには製樽など樽を管理することで、良いお酒づくりを担っています。

肌がじりじりと灼けているような熱さ。
その樽の修理の一つに、「焼き直し」という工程があります。「リチャー」とも呼ばれ、長く使われた樽を炎で焼くことによって活性化をさせるのですが、まさに火と向き合う仕事。木肌の状態を見極めながら自らも炎と対峙し続けるその瞬間、肌がじりじりと灼けているような熱さになるそうです。

親方から教わった、「好きこそものの上手なれ」。
汗を思いっきりかいて、キンキンに冷えた水をガブガブと飲む。職人の手によって樽が生き返るように、“おいしい温度”が身体を生き返らせる。どんなに大変な仕事でも、楽しい瞬間を味わうことができる。親方から引き継いだ、「好きこそ物の上手なれ」の精神をとても大切にされている祝迫さん。
その笑顔と樽工房に吹く潮風、そしてサーモス真空断熱タンブラーに注がれた水と氷のカランッと響く音。取材した私たちも、とても気持ちの良い時間を味わうことができました。

サーモスの
真空断熱タンブラー
サーモスの真空断熱タンブラー
祝迫さんがCMの中で使用していた真空断熱タンブラーは、“JDE−420 ステンレス(S)”。ステンレス製魔法びん構造で、ビールやハイボール、アイスコーヒーを長時間冷たいままで楽しめるうえに、結露もしないので快適に使用できます。また、シンプルなデザインも好評。真空断熱タンブラーの詳細は、こちらへ。