越後上布の雪ざらし
- 織物づくり69年目
中島清志さん一家のインタビュー - 30秒 CM
“越後上布の雪ざらし”篇 - 15秒 CM
“越後上布の雪ざらし”篇

日本有数の豪雪地帯である、新潟県南魚沼市。かつて越後国と呼ばれていた時代から、高級織物の名産地として知られていました。その代表でもある「越後上布」は1200年以上の歴史を持ち、日本最古の織物であるとも言われています。サーモスは、四代にわたり上布づくりにたずさわる中田屋織物の中島さん一家を取材しました。
(※撮影当時。律子さんは25年目、伸子さんは16年目)
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父と姉妹で紡ぐ。
中田屋織物さんは家族3人で上布づくりをしています。原料の苧麻(ちょま)を、繊細な手付きで細い糸にしていく清志さん。
続いて、娘で妹の伸子さんが“綛(かせ)”になった糸をグルにまいて糸繰りをし、姉の律子さんが“いざり機(ばた)”を使って織り上げます。「家族だから意見の食い違いをすることもあるけれど、安心してできる。」まさに一本の糸から始まる、家族のリレーです。 -
一人前なんて無い。
清志さんは、なんとこの道69年目。ですがそれでも、「これで良いというものは無い。もっと何か無いかな、という感じがある。」と話されます。そろそろ25年目になる律子さんも、「どこまで出来て一人前なのか。まだまだ先は長い気がします。」だそう。改めて簡単な仕事ではないことを感じさせられました。



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糸に合わせて、糸と仲良く。
仕事の難しさについて尋ねると、糸と仲良くすることの大事さを皆さん語ってくれました。
「全ての工程で難しさがあって、難しさと仲良くなるしかない。原料や材料の糸に合わせて仕事をすること。相手がこうやってくれって声を聴かないとね。」と清志さん。
律子さんと伸子さんも、「自分の都合が良いように進めるのではなく、糸に合わせて進んでいった方が早く進んでいく。」「よく父から言われているのが、糸に合わせて糸の状態を見て作業するように。本当にその通りだと思います。」


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雪の恩恵を受けている。
なぜ雪ざらしをするのでしょうか。「ひとことで言うと、天然の漂白作用。雪の恩恵を受けているんですよね。(律子さん)」たしかに生地同士を比べてみると、晒した後でははっきりと汚れが落ちているのが分かります。「太陽の光によって雪が溶けたときに、布を白くする作用があるらしくて。不思議な雪の力ですね。(清志さん)」
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冷たい作業も素手で。
糸を紡ぐ作業から雪ざらしまで、一連の工程を基本的には素手で行うそうです。「雪晒しを手袋でやると、手繰りにくく、乱れが出ちゃうんですよね。だからやっぱり自分の手でやったほうが感触がわかって良いんだと思います。(律子さん)」
特に気温が急激に下がったときの凍りかけた布は、指の感覚がなくなる程だとか。そんな中島さん一家を、サーモスの真空断熱ケータイマグが温めます。「健康第一。健康であればずっと続けられる仕事。」そう笑う清志さんの笑顔が印象的でした。




サーモスの真空断熱ケータイマグ
中島さん一家がCMで使用していたのは、サーモスの真空断熱ケータイマグ。清志さんは、ゴクゴク飲める500mlサイズの“JNL-504 クリームホワイト(CRW)”。律子さんと伸子さんは350mlサイズの“JNL-354 パウダーブルー(PWB)”と“JNL-354 ライトピンク(LP)”。いずれも超軽量かつ、ワンタッチ・オープンなので、シーンを選ばず使えます。真空断熱ケータイマグの詳細はこちらへ。
かやぶきのふき替え
- かやぶき職人1年目
岡さんのインタビュー - 30秒 CM
“かやぶき”篇 - 15秒 CM
“かやぶき”篇

里山の風景を残すかやぶきの集落。かやぶきの建築は保存文化財としての美しさだけでなく、夏は涼しく冬は暖かい家として、今も日本各地で実用されています。一方でその維持にはそれなりに手間がかかるのも事実。定期的なふき替えが必要です。サーモスは、屋根の美しさに魅せられてかやぶきの世界に飛び込んだ美山茅葺株式会社の岡さんに取材しお話を伺いました。
(※撮影当時)
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かやぶきとの縁。
岡さんが最初にかやぶきを意識したのは、建築設計の勉強をしていた大学3回生の時。「美山でのワークショップに参加して、建物と稲作と自然と人が循環している関係にあると知って、この道で仕事をしたいって、強く思ったのがきっかけです。」
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目がうるうるするほど綺麗な屋根。
その後の春休みに、岡さんはアルバイトでかやぶきの現場を手伝うことにしたそうです。「完成したあと、あらためてその屋根を見せてもらって、こんな綺麗なかやぶきは初めて見たと思って、目がうるうるするほど感動しました。実際に見てもらえて使ってもらえるものができるということが、どれだけ充実感があることかというのを、すごく実感したのを覚えています」


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“てったい”から次のステップへ。
かやぶき職人の世界に入ることについて「私は体力もそんなにある方ではないですし『無理でしょう』ってすごい言われました。でも、無理って言われるなら、じゃあ、やってやろうって」
岡さんの今の仕事はてったい(手伝い)が中心。最初は屋根の下の掃除から。それができるようになったら、屋根に登って上の掃除。それ以外にも、かやの材料を加工する段取りや、親方が見積もりをする際に必要な資料づくりなどを担当しています。「1から10まで丁寧に教えてくださるのですが、今の私の課題は、職人さんが次にどういう作業をするのかを自分で考えて現場で行動できるようになることです」


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5ヶ月半で変わった。
「この5ヶ月半でいっぱい変わったと思います。学生から社会人になるステップで、はじめて実家から離れて村で生活するとなった時に、人との関わり方がどれだけ大切かと身にしみて感じました。周りの人に支えられているので。一歩目にここに来れたっていうのは、自分の中で一生大事にしていくものだな、というふうに思います」
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屋根の上は刺すような日差し。
夏の屋根の上の様子を伺いました。「暑いです!下でやるのと、屋根の上に登って掃除するのとは、全然温度が違って。日差しがね、痛いですよね」
岡さんが使っているのは、大容量でたっぷり入る2Lサイズのサーモス真空断熱スポーツジャグ。夏の間は休憩時間はもちろん、こまめな水分補給がかかせません。「水がスーッと通っていくのがわかって、最高に気持ちいい。自分のなかで一回リセットできるような感じです。救世主のような(笑)」
美山茅葺株式会社のホームページは、こちらへ。




サーモスの真空断熱スポーツジャグ
岡さんがCMの中で使用していた真空断熱スポーツジャグは、“FFO-2003 ブラックマゼンタ(BM)”。ゴクゴク飲める、2Lの大容量サイズです。ハンドル付きなので、たっぷり入れても持ち運びやすく、スポーツはもちろん、仕事やレジャーにもおすすめ。真空断熱スポーツジャグの詳細はこちらへ。
海水100%の塩づくり
- 塩づくり16年目
平川さんのインタビュー - 30秒 CM
“塩づくり”篇 - 15秒 CM
“塩づくり”篇

福岡市内から西へ、車で約1時間。世界有数の豊かな漁場として知られる玄界灘に突出した糸島半島の、そのまさに西の“突端”に、製塩所「工房とったん」があります。
雲ひとつない快晴のとある日。サーモスは工房を訪れ、もうもうと湯気がたちこめる中で、職人として塩づくりにはげむ平川さんを取材しました。
(※撮影当時)
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料理から塩づくりへ。
もともと料理の仕事をしていた平川さん。塩が国の専売制で販売されていた時代に、工場で作った“食塩”ではない塩に出会い、その味わいの違いに驚いたことが、塩づくりの道に入るきっかけに。「料理の仕事を突き詰めていって、気がついたら塩を作っていた、という感じです。」
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ミネラルたっぷりの海水。
塩づくりを志し、理想の場所を求めて辿り着いた場所が糸島でした。「100%海水を使っていますから、海水が美味しくないとダメです。ここは透明度の高い海水を汲みあげられるし、さらに海水の養分を育ててくれる山にも囲まれているので、海藻のミネラル成分が豊かで、持っている旨味が違いますね。」


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立体式塩田と釜炊き。
工房の奥には、大きな柱に竹の枝を組んだ、ユニークな形の立体式塩田があります。ゆっくりと伝い落ちる海水に太陽がキラキラと輝いて、ずっと見ていたくなる美しさです。
「この立体式の塩田で、天候の良い日を選んで、約10日から半月ほどかけて海水を天日干しします。海水が3倍くらいの濃度になったら、平釜に持ってきて、ソースを煮詰めるような感じで3日、その後に温度を変えて丸1日釜炊きして結晶を採ります。塩は1日樽で寝かせてにがりをとり、乾燥させたら完成です。ここまでで、だいたい20日から1ヶ月くらい。」
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理想は塩辛くない塩。
「塩の入っていない料理って、ほとんどないですよね。塩は味の輪郭をひきだすために、不可欠な存在だと思うんです。」
平川さんにとって、理想とする塩は「口に入れると、すぅっと溶けて、それから辛みがやってきて、その辛みがすーっと消える。そうやって素材の味を引き出してくれて、なおかつ、塩辛さが後に残らないのが理想的なお塩ですが、まだまだ満足はしてないです。」



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暑い仕事しかない。
午前中は薪を割り火にくべる作業。午後は煮立った平釜での作業。平川さんの額には、朝から夕方まで、絶え間なく汗が浮かびます。「暑い、暑い仕事しかないですね。真夏は50℃以上になりますし、湯気で湿度もマックスです。特に平釜の前は、暑さから逃げようがないですから。」
作業中に平川さんが飲んでいたのは、工房で汲み上げた井戸水です。サーモスの真空断熱タンブラーに入れた氷が、蒸し暑い工房のなかでも長時間とけることなく、カランカランと涼しげな音をたてていました。
「喉が渇くとかいうレベルじゃないですよね。身体が欲してますから。じゃんじゃん水を飲みます。まぁ、夜はビールですね。(笑)」
「工房とったん」の詳細は、こちらへ。
「またいちの塩」は、こちらから購入できます。



サーモスの真空断熱タンブラー
平川さんがCMの中で使用していた真空断熱タンブラーは、“JDE−420 ステンレス(S)”。ステンレス製魔法びん構造で、ビールやハイボール、アイスコーヒーを長時間冷たいままで楽しめるうえに、結露もしないので快適に使用できます。また、シンプルなデザインも好評。真空断熱タンブラーの詳細はこちらへ。
オオワシの放鳥
- 野生猛禽類専門医24年目
齊藤慶輔さんのインタビュー - 30秒 CM
“放鳥”篇 - 15秒 CM
“放鳥”篇

日本ではまだあまり知られていない、野生動物専門の獣医師。齊藤慶輔さんは、生態系の頂点に位置しながらも絶滅の危機に瀕している猛禽類専門の獣医師として猛禽類医学研究所を運営し、治療や保護活動で活躍されています。サーモスは数回にわたり北海道を訪れて取材。その最終日には、治療を終えたオオワシを放鳥する現場に立ち会うことができました。
(※撮影当時)
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獣医師として野生動物にかかわる。
齊藤さんが大学に入学する前のこと。「私の恩師にあたる和(にぎ)秀雄先生が日本の大学で初めて、野生動物学教室を開いたというニュースが飛び込んできましてね。野生動物に対して、獣医師が携われるんだということに気づかせてもらいました。」
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人間が原因だと、夢にも思わなかった。
あるプロジェクトがきっかけとなり、北海道と深く関わることになったそうです。「シマフクロウの保護増殖と健康管理をする目的で北海道に来たのですが、いざそこに身を置いてみると、オオワシやオジロワシまでもが傷ついて運ばれてくるんです。それまでは、人里離れた、人間生活とは全く関係ないところで暮していると思っていた野生動物が、こんなにも人間が原因で傷ついていると、夢にも思ってなかったんですよ。気づかされてしまった。気づいてしまった。このままではいけないんじゃないかと。」


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救急救命から、環境治療まで。
運び込まれる鳥は瀕死の重傷を負っている場合が多く、研究所では高度な救命治療を施します。その原因で一番多いのが交通事故。その他にも、感電や鉛の銃弾(ライフル弾や散弾)が含まれる肉を食べたことによる鉛中毒などもあります。「治る可能性のあるものは、人間の責任として徹底的に治療とリハビリをして野生に帰します。」一方で、怪我や病気の原因となる環境そのものの改善にも取り組んでいます。「同じような目に遭う仲間を増やさないようにすることも、鳥たちが伝えているメッセージだと思うんですよね。私たちは “環境治療”という言葉を作って活動を続けています。」


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オオワシを自然に帰す日。
取材の最終日には、オジロワシ1羽、オオワシ2羽の放鳥に立ち会うことができました。それぞれの鳥に個性があり、ケージからの飛び立ち方も違います。「最後のオオワシは力強い飛び方をしていて安心しました。2ヶ月ほど前に交通事故が原因と思われる全身打撲で運ばれてきて、肝臓も痛めていたんです。治療の後はフライングケージでフィジカルのリハビリに移りますが、同時に人間に慣れないようにメンタルのリハビリもします。人とあまり接触させないようにして。餌もがんばらないと食べられないような状況にして、スパルタで育てます。」オオワシのような冬鳥の場合、放鳥できるのは冬に限定されるため、怪我や症状の程度によっては1年以上の長期入院となることもあるそうです。


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温かいものを食べると、
人間の世界に戻る。「仕事中は自然界に身を置いて、野生動物の気持ちになって野生動物を観察しているわけです。おいしい温かいものというのは人間界のものですから、一口食べるとほっとする瞬間、元の人間の世界に戻る感じがしますね。」
放鳥後にはスタッフの方と一緒に軽食をとりながら野鳥を観察する齊藤さん。この日、サーモスの真空断熱スープジャーには温かいポタージュが入っていました。「北海道は寒いのがいいんです。世界に5〜6千羽しかいないオオワシが、目の前に100羽もいるような場所はここだけ。寒い時が一番魅力的だと思っています。」
猛禽類医学研究所のホームページは、こちらへ。
※サーモスは、北海道での猛禽類保護活動を応援します。



サーモスの真空断熱スープジャー
齊藤さんが使用していた真空断熱スープジャーは、“JBQ-400 ミルク(MLK)”。 高い保温力があり、寒さの厳しい場所でも温かさをキープできます。フタにはオープンアシスト構造を採用。開けづらい時も安心です。真空断熱スープジャーの詳細は、こちらへ。

サーモスの真空断熱ケータイマグ
(JNR-500IRBJ)
サーモスでは、北海道での猛禽類保護活動を応援する目的で、限定デザインの真空断熱ケータイマグを発売しています。本製品の売上収益金の一部は、猛禽類医学研究所を通じて、オオワシ・オジロワシ・シマフクロウなど、絶滅の危機に瀕した野生動物の保護に使われます。真空断熱ケータイマグ(JNR-500IRBJ)の詳細は、こちらへ。
知床ネイチャーガイド
- ネイチャーガイド8年目
佐々木さんのインタビュー - 30秒 CM
“ネイチャーガイド”篇 - 15秒 CM
“ネイチャーガイド”篇

2005年に「世界遺産」に登録された知床。海から陸、山へとつながる壮大な風景や希少な動植物との出会いを求めて、国内外から多くの旅行者が訪れています。
サーモスは、知床ネイチャーオフィスに所属し、ガイドとして活躍する佐々木恵さんと一緒に、知床の自然の中を歩いて取材しました。
(※撮影当時)
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小さい頃から自然好き。
知床にやってきて8年目の佐々木さん。出身は東京なのですが「父母がもともと生き物や自然が好きで、そういうことに触れる機会が小さい頃から多くて。気づいた時には動物や植物が好きだったという感じでしょうかね。ずっと自然に関わりたいと思っていました。」
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ガイドになって、自然を守りたい。
「知床に来る2年ほど前は、自然が自然のまま、ずっと続いていくように守るような自然保護を、どういう形で仕事にできるか悩んでましたね。最終的にガイドになりたいと決意したのは、自分がそうであったように、みんなに自然を楽しんでもらって、好きになってもらって、大切にしたいと感じてもらうことが、自然を長く守っていける一番いい方法じゃないかなと。それがガイドという仕事だと思っています。」


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生き物がつながりあう、知床の魅力。
原生林の森をしばらく歩くと、景色が一気にひらけて、断崖絶壁とオホーツク海が目の前にあらわれました。遠くには知床連山と知床岬も見えています。「知床は高山帯の環境から15分くらいドライブすると、もう海なんです。ぎゅっと凝縮したなかに、多様な環境があって、それぞれに異なる生物が暮らして、それが繋がりあっている。生き物の豊かな営みが大きな魅力じゃないかと思いますね。」
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自然の面白さを散りばめる。
ガイド中の佐々木さんは、常に感度のよいアンテナを張り巡らしている感じ。シカやキツネ、クマの痕跡、倒木に生えた菌類と藻類の共生体など、途切れることなく見どころが続きます。「今、クマゲラが木を叩くドラミングが聞こえますね。かなり近い。あっ、いました!飛んでいくの見えました?」ひとつひとつの説明やお話から、本当に自然が好きで楽しんでる気持ちが伝わってきます。「自分が面白そうにしていると、お客さんも、これは面白いものなんだなと発見してくださるので。興味のきっかけになるようなものを、できるだけ散りばめられるように意識します。」



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1日の終わりに、ふーっと温まる。
知床連山が夕日でピンク色に染まる頃、佐々木さんの1日の仕事も終わりに近づきました。「やっぱりお客さんに、今日は楽しかった、と言ってもらえる瞬間が、日々、一番うれしいですね。」
佐々木さんはサーモスの真空断熱ケータイマグをリュックのポケットに入れて、温かいお茶を持ち歩いています。「ちょっと立ち止まってお茶を飲むと、肩の力が抜けますね。仕事が終わった時は、気持ちを切り替えるきっかけになります。ひとりで飲んでふーっと。何かを噛みしめるようなそんな感じで。体もですけど、心もじわーっと温まります。」
知床ネイチャーオフィスのホームページは、こちらへ。



サーモスの真空断熱ケータイマグ
佐々木さんがCMやWeb Movieの中で使用している真空断熱ケータイマグは、0.5Lサイズの“JNL-502 ストロベリーレッド(SBR)”。男女ともに人気のカラーです。わずか210gの超軽量タイプで、日常はもちろん、アウトドアでの持ち歩きにもおすすめ。片手で開閉できるワンタッチ・オープンが便利です。真空断熱ケータイマグの詳細はこちらへ。
天然氷の切り出し
- 天然氷づくり4年目
高橋さんのインタビュー - 30秒 CM
“天然氷”篇 - 15秒 CM
“天然氷”篇

雲のようにふわふわな食感のかき氷などで、私たちを楽しませてくれる天然氷。1年で最も寒い1月から2月が生産の最盛期で、厳冬期の自然の寒さを利用して作られています。サーモスは、南アルプス八ヶ岳のふもとにある天然氷蔵元・八義の高橋さんを訪ね、天然氷づくりのプロセスを取材しました。
(※撮影当時)
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4年目の挑戦。
蔵元八義は、今年で4年目を迎える、まだ新しい蔵元です。高橋さんが天然氷づくりをはじめたきっかけは「初めて天然氷のかき氷を食べたときに、これはもう、かき氷じゃないって感動して。世界で一番おいしい日本の水を加工したもので、面白いビジネスができるんじゃないかと考えました。」
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水に我慢させる。
気温が十分に下がらない時期から、準備がはじまります。「中途半端に氷が張るとゴミが入ってしまうので、その間は凍らないように、ずっと手作業で水を動かし続けます。それを“水に我慢させる”と、僕らは言ってます。」そして冬至を過ぎたころ、まるでラップをかけたように池の全面に氷が張り、氷づくりが本格的にスタートします。


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氷には雪が敵。
天然氷は2週間かけて育っていきます。その間は雪が最大の難物。「雪は絶対にダメです。かまくらと同じ要領で氷があったまって、中に浸透してしまう。」そのため雪が降っている間は、昼夜を問わず雪かきを続けます。「徹夜はザラですね。自然相手の仕事なので本当に難しい。僕はまだ1度も楽に氷をつくらせてもらったことはないです。」
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天然氷を切り出す日。
氷が14cmから15cm程度の厚さに育つと、“切り出し”の作業になります。前日には、氷の全面に縦48cm、横75cmの罫線がひかれました。
深夜3時。最も冷え込む時間。動力カッターの大きな音ともに、氷と水のしぶきが空中に舞い上がります。一方では、太もものあたりまで水に浸かって、氷を引き上げてレールの上にのせ、氷室へと送ります。「池に入っている時が、寒さは一番つらいです。氷の角で作業着が切れることもあって、入ってきた水が、外気でさらに冷えるんです。」



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過酷な仕事を支えるもの。
天然氷づくりには、気温-4℃から-8℃くらいの寒さがベスト。「そうすると、30分に1回は暖をとらないと続けられない。」
取材の日、高橋さんが使っていたのは、サーモスの真空断熱ケータイマグ。深夜でも、早朝でも、作業の合間にフタを開けるたびに、ふんわりと湯気がたちのぼります。
「うちの氷は、自分で言うのも何ですけど美味しいと思います。水が凄いんですよね。この日本の良いものを、世界に出して行きたいっていう思いが、今すごく強いです。」
蔵元八義(株式会社八義)の詳細は、こちらへ。



サーモスの真空断熱ケータイマグ
高橋さんがCMの中で使用していた真空断熱ケータイマグは、“JNO-501 エスプレッソ(ESP)”。 やさしい口当たりの飲み口で、温かいものも飲みやすく、またフタを160℃回すだけでクイックオープンできる使いやすさが好評です。真空断熱ケータイマグの詳細はこちらへ。
氷点下3℃の雪さらし

平井さんのインタビュー
※こちらの商品は生産終了となりました。

“かんずり”は越後妙高に上杉謙信の時代から伝わるとされる珍味。別名、寒造里(かんづくり)とも言われ、毎年1月の大寒の頃に塩漬けした肉厚の唐辛子を雪にさらし、これに糀、柚子、塩を加えて3年かけて熟成発酵させ、独特のまろやかな辛みがつくられます。
サーモスは、雪さらしを18年以上手がけてきた有限会社かんずりの社員、平井さんの1日を取材しました。
(※撮影当時)
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雪でも、吹雪でも。
取材日は予報通りの雪。気温マイナス3℃。それでも平井さんは「本当に寒い日は、強く吹雪いて顔にピタピタ雪がかかって、足元だけじゃなくて、全身が寒くなっちゃって。まだ今日はマシというか、過ごしやすいというか。作業しやすい日かな。」と笑います。
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対策しても、寒い。
朝9時前。おそろいの防寒コートに身を包み、白い前掛けを着けたスタッフのみなさんが集まってきます。まずは作業のための足場づくりから。かんじきを履いた男性スタッフが、一面の新雪を踏みしめていきます。
もちろん寒さ対策は必須。「カイロを貼ったり、1枚でも2枚でも、多く着込んで作業しますね。」手袋も二重三重、厳重に。


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雪さらしの発見。
そもそも、“かんずり”の雪さらしは、どのようにして始まったのでしょうか。「初代の社長にあたる方が、雪の上にポトンと落ちていた唐辛子を見て食べてみたら、意外と繊維が柔らかくなっていて美味しいということを発見したそうです。」実際に雪さらしの前と後で食べ比べてみると、唐辛子の辛みが変化しているのがわかるのだとか。
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赤と白のコントラスト。
大きな唐辛子が、まんべんなく雪の畑にまかれ、その上にさらに雪が降り積もっていきます。真っ赤な唐辛子についた雪の結晶は、傍目にも美しい。
「ひたすらまいた後に、ふっと振り返ると、上手くまけた時は、色が鮮やかに見えて、内心ニヤニヤしちゃいます。」
唐辛子は3〜4日雪にさらした後に再び回収されます。「雪のサンドイッチになっているので、集めるのも大変です。でも雪と寒さのおかげで、今年も季節の作業ができたなぁ、って安心する感じもあります。」



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ふぅっとほどけて、あたたまる。
この日の雪さらしは、正午を過ぎるまで、ほとんど休みなく続きました。
その作業後に、平井さんがサーモスの真空断熱スープジャーで食べていたのは、具がゴロゴロと入ったクリームシチュー。ちょっと遅めのランチタイムにフタをあけた瞬間、ふわっと湯気が立ちのぼります。「寒さが体の芯まで行ったな、って思ったところに、あたたかいものが入ってきて、きゅぅっとなっていたお腹がふぅっとほどける感じで。縮こまっていた肩の筋肉もほぐれて、しばらくこのまま食べて、休みたいなって思っちゃいました(笑)」
有限会社“かんずり”の詳細は、こちらへ。



サーモスの真空断熱スープジャー
平井さんがCMの中で使用していた真空断熱スープジャーは、“JBI-272 レッドチリ(RCL)”。 高い保温力があり、寒さの厳しい場所でも、温かさをキープできます。また広口タイプなので、シチューなどの具だくさんメニューにもおすすめです。真空断熱スープジャーの詳細は、こちらへ。
備長炭の窯出し
- 炭焼き9年目
奥井さん夫妻のインタビュー - 30秒 CM
“炭焼き”篇 - 15秒 CM
“炭焼き”篇

宮崎県は紀州、土佐とならぶ備長炭の三大産地のひとつとして知られています。奥井製炭所は、どこか懐かしくなるような山村の風景が広がる美郷町の山中に炭窯をかまえ、高級料理店などで使われる備長炭を生産しています。
サーモスは、炭焼きのハイライトとも言える「窯出し」の前後三日にわたって奥井さん夫妻を取材しました。
(※撮影当時)
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都会からの脱出。
もともとは都会で会社勤めをしていた奥井さん夫妻。都会の環境が体質にあわなくなって、「うちらは、もう都会には住めない、となってここに来たんです。」自分達に合った仕事を探す中で、宮崎の炭焼きに出会い、それからわずか一ヶ月で移住を決断します。
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炭焼きは夫婦稼業。
「炭焼きの仕事は分業制になっていなくて、最初の木の伐採から出荷まで、自分達でできる。基本的に夫婦稼業。高齢の炭焼き屋さんは、みんな夫婦仲いいですね。」二人の息の合った作業をみれば納得です。「ケンカもしますよ。でも、仲良くないと怪我します。」と、朝子さんは笑いながら話してくれました。


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まずは山村の生活技術から。
都市から誰も知り合いのいない山村へ。不安はなかったのでしょうか。「ほっとしたよね。自分みたいな体質でも、住める場所も、出来る仕事もあるというのが嬉しかった。」
もちろん、まったく苦労がなかったというわけではないようで「お風呂で使う薪をどうやって手に入れるかとか、挨拶の仕方でも都会とは違うから。基本的な山村の生活技術があって、その上に炭焼きの技術があるんですよ。生活技術がないと炭焼きもできない。」 -
窯が8割、人が2割
博貴さんに炭焼きの仕事の流れを教えていただきました。「まず山から樫の木を伐ってきて、長さを揃えたり割ったりする“木揃え”という作業をし、窯に木をくべます。窯の中で木を完全に乾燥させたら、炭木を炭化させる“火上げ”。 “火上げ”した1週間後に、窯の中に少しずつ空気をいれる“ねらし”をして1000℃近くまで温度を上げて、最後に炭を“窯出し”します。
僕らは窯が仕事しやすいように準備するだけで、炭の出来の8割は窯で決まってしまいます。お客さんに喜んでもらえる炭にしたいから、どうしても人よりも窯の都合が優先されますね。」



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血が沸騰するような暑さ
窯の前に10秒立つだけでも、燃えさかる炎と遠赤外線に炙られるような熱を感じます。「夏は冷たいもので内側から冷まさないと、血が沸騰しちゃうから。大げさだけど。」
この日、奥井さん達が使っていたサーモスの真空断熱ケータイマグには、身体を冷やす効果があるといわれる冷緑茶が入っていました。山仕事の時は、さらに塩もいれるそうです。
「毎日が冒険の旅に出よるようなもん。試行錯誤して、ひとつずつ課題をクリアして。それって楽しいですよ。」
奥井製炭所のブログは、こちら。



サーモスの真空断熱ケータイマグ
博貴さんがCMの中で使用していた真空断熱ケータイマグは、“JNL-752 マットブラック(MTBK)”。 たっぷり入る750mlサイズです。朝子さんは500mlサイズの“JNL-502パールホワイト(PRW)”。いずれも片手で開閉できるワンタッチ・オープンが便利です。真空断熱ケータイマグの詳細はこちらへ。