お取り寄せおつまみで、おうち呑み

皆さんは“おうち時間”でどんなことを楽しんでいますか? 「家呑み」をあげる人も多いでしょう。仕事を終えて帰宅しての晩酌、贅沢気分を味わう休日の昼酒、親しい仲間とのZOOM飲み会……。おうちでゆっくり、リラックスしながらお酒を楽しむ時間は、何よりの気分転換、至福のひと時。この機会にちょっと贅沢なおつまみを取り寄せ、おうち呑みをもっとエンジョイしましょう!
この記事をシェアする
春のうららかな気配が漂い、心華やぐ季節の予感……。とはいえ、まだまだ新型コロナウイルス感染症の予防を怠るわけにはいきません。こんな時だからこそ、憧れの人気店の味を自宅で楽しめちゃう「お取り寄せおつまみ」で、おいしいお酒を呑みませんか?
いつものおうち呑みがもっと楽しくなりますよ!
京都の中心街、昔ながらの町家が並ぶ堺町通の一角にある、京料理店の「じき宮ざわ」。 2007年のオープン以来、旬の食材を使い、日本の四季を味わえるこだわりのお店として予約が絶えない名店です。
有名人のファンも多く、女優の夏木マリさんも『人生最高レストラン』(TBS)で「一生に一度は食べに行ってもらいたい店」として紹介。2009年以降、ミシュラン一つ星を獲得し続けています。
ここの名物として愛されているのが「焼胡麻豆腐」。その味を我が家でも味わえるとあっては注文せずにいられません。京都の有名日本料理店のこだわりが詰まった看板メニュー、焼胡麻豆腐を早速、取り寄せてみました。
藍色の化粧箱は、和紙をあつらえ、強度のあるカルトナージュ(厚紙で組み立てて作った箱に、布や紙を貼って装飾を施したもの)手法で作られた、職人の技が生きる貼り箱。届いた箱を持つと温かみのある手触りに、早くも期待で胸が高鳴ります。藍色がまた何とも美しく、上品で、大切にとっておきたくなります。
焦げ目をつけるのに時間がかかるという胡麻豆腐は、あらかじめ焼かれてから包装されています。なので家庭では、焼胡麻豆腐を袋から出してクッキングシートやアルミホイルを敷いたオーブントースターで温めるだけ。胡麻豆腐が熱されて柔らかくなったところに、別包装の胡麻ソースと、煎り胡麻をかけます。
上質の葛(くず)とみがき胡麻、清酒と昆布で丹念に練り上げた焼胡麻豆腐。そこに、はちみつと食塩のみで味つけしたという胡麻クリームと、煎りゴマをかけ、まさに胡麻づくしの逸品をいただきます。プリンやムースを思わせる、なめらかな食感と口いっぱいに広がる胡麻の味に、清酒のパンチが追いかけてきて……これはお酒を呑むしかありません。
おつまみの横にはタンブラー。冷え込む春の月夜の晩は焼酎のお湯割りや、お燗した日本酒を、心ゆくまで味わいます。
陶器のような質感のタンブラーは、季節を感じる桜色のグラデーション。我が家のテーブルをよりおしゃれに彩ってくれます。下部が細く、上に向かって広がる形状のタンブラーは、香りが広がりやすく、お酒の香りも楽しめます。
おうち呑みの良さは、マイペースで呑めて、楽ちんなこと。文句なしの肴に舌鼓を打ちながら、パートナーとの会話を楽しんだり、お気に入りの音楽を聴いたり。酔いが回れば回るほど幸せな時間が流れます。
ステイホームが続きますが、おうち呑みを楽しみながら、また明日もがんばりましょう。
●じき宮沢
撮影 大熊和男
編集 オフィス福永

ライター:藤木真実
ふじき・まみ
元ウエディング雑誌、レストランNAVI等の編集長。2019年よりフリーランスとして活動。宝島社TJ MOOK「品格を磨く所作」「小さく暮らす。」「素敵な人の終の棲家」などの特集企画・編集ほか、ジュエリーショップやウエディング関係のカタログ制作などに従事。食べること、飲むことが大好き! 毎晩夫との晩酌を愉しむ。
この記事をシェアする