THERMOS

福岡県糸島市
海水100%の塩づくり

福岡市内から西へ、車で約1時間。世界有数の豊かな漁場として知られる玄界灘に突出した糸島半島の、そのまさに西の“突端”に、製塩所「工房とったん」があります。
雲ひとつない快晴のとある日。サーモスは工房を訪れ、もうもうと湯気がたちこめる中で、職人として塩づくりにはげむ平川さんを取材しました。

  • 料理から塩づくりへ。

    もともと料理の仕事をしていた平川さん。塩が国の専売制で販売されていた時代に、工場で作った“食塩”ではない塩に出会い、その味わいの違いに驚いたことが、塩づくりの道に入るきっかけに。「料理の仕事を突き詰めていって、気がついたら塩を作っていた、という感じです。」

  • ミネラルたっぷりの海水。

    塩づくりを志し、理想の場所を求めて辿り着いた場所が糸島でした。「100%海水を使っていますから、海水が美味しくないとダメです。ここは透明度の高い海水を汲みあげられるし、さらに海水の養分を育ててくれる山にも囲まれているので、海藻のミネラル成分が豊かで、持っている旨味が違いますね。」

  • 立体式塩田と釜炊き。

    工房の奥には、大きな柱に竹の枝を組んだ、ユニークな形の立体式塩田があります。ゆっくりと伝い落ちる海水に太陽がキラキラと輝いて、ずっと見ていたくなる美しさです。
    「この立体式の塩田で、天候の良い日を選んで、約10日から半月ほどかけて海水を天日干しします。海水が3倍くらいの濃度になったら、平釜に持ってきて、ソースを煮詰めるような感じで3日、その後に温度を変えて丸1日釜炊きして結晶を採ります。塩は1日樽で寝かせてにがりをとり、乾燥させたら完成です。ここまでで、だいたい20日から1ヶ月くらい。」

  • 理想は塩辛くない塩。

    「塩の入っていない料理って、ほとんどないですよね。塩は味の輪郭をひきだすために、不可欠な存在だと思うんです。」
    平川さんにとって、理想とする塩は「口に入れると、すぅっと溶けて、それから辛みがやってきて、その辛みがすーっと消える。そうやって素材の味を引き出してくれて、なおかつ、塩辛さが後に残らないのが理想的なお塩ですが、まだまだ満足はしてないです。」

  • 暑い仕事しかない。

    午前中は薪を割り火にくべる作業。午後は煮立った平釜での作業。平川さんの額には、朝から夕方まで、絶え間なく汗が浮かびます。「暑い、暑い仕事しかないですね。真夏は50℃以上になりますし、湯気で湿度もマックスです。特に平釜の前は、暑さから逃げようがないですから。」
    作業中に平川さんが飲んでいたのは、工房で汲み上げた井戸水です。サーモスの真空断熱タンブラーに入れた氷が、蒸し暑い工房のなかでも長時間とけることなく、カランカランと涼しげな音をたてていました。
    「喉が渇くとかいうレベルじゃないですよね。身体が欲してますから。じゃんじゃん水を飲みます。まぁ、夜はビールですね。(笑)」

サーモスの真空断熱タンブラー

平川さんがCMの中で使用していた真空断熱タンブラーは、“JDE−420 ステンレス(S)”。ステンレス製魔法びん構造で、ビールやハイボール、アイスコーヒーを長時間冷たいままで楽しめるうえに、結露もしないので快適に使用できます。また、シンプルなデザインも好評。真空断熱タンブラーの詳細はこちらへ。

宮崎県美郷町
備長炭の窯出し

宮崎県は紀州、土佐とならぶ備長炭の三大産地のひとつとして知られています。奥井製炭所は、どこか懐かしくなるような山村の風景が広がる美郷町の山中に炭窯をかまえ、高級料理店などで使われる備長炭を生産しています。
サーモスは、炭焼きのハイライトとも言える「窯出し」の前後三日にわたって奥井さん夫妻を取材しました。

  • 都会からの脱出。

    もともとは都会で会社勤めをしていた奥井さん夫妻。都会の環境が体質にあわなくなって、「うちらは、もう都会には住めない、となってここに来たんです。」自分達に合った仕事を探す中で、宮崎の炭焼きに出会い、それからわずか一ヶ月で移住を決断します。

  • 炭焼きは夫婦稼業。

    「炭焼きの仕事は分業制になっていなくて、最初の木の伐採から出荷まで、自分達でできる。基本的に夫婦稼業。高齢の炭焼き屋さんは、みんな夫婦仲いいですね。」二人の息の合った作業をみれば納得です。「ケンカもしますよ。でも、仲良くないと怪我します。」と、朝子さんは笑いながら話してくれました。

  • まずは山村の生活技術から。

    都市から誰も知り合いのいない山村へ。不安はなかったのでしょうか。「ほっとしたよね。自分みたいな体質でも、住める場所も、出来る仕事もあるというのが嬉しかった。」
    もちろん、まったく苦労がなかったというわけではないようで「お風呂で使う薪をどうやって手に入れるかとか、挨拶の仕方でも都会とは違うから。基本的な山村の生活技術があって、その上に炭焼きの技術があるんですよ。生活技術がないと炭焼きもできない。」

  • 窯が8割、人が2割

    博貴さんに炭焼きの仕事の流れを教えていただきました。「まず山から樫の木を伐ってきて、長さを揃えたり割ったりする“木揃え”という作業をし、窯に木をくべます。窯の中で木を完全に乾燥させたら、炭木を炭化させる“火上げ”。 “火上げ”した1週間後に、窯の中に少しずつ空気をいれる“ねらし”をして1000℃近くまで温度を上げて、最後に炭を“窯出し”します。
    僕らは窯が仕事しやすいように準備するだけで、炭の出来の8割は窯で決まってしまいます。お客さんに喜んでもらえる炭にしたいから、どうしても人よりも窯の都合が優先されますね。」

  • 血が沸騰するような暑さ

    窯の前に10秒立つだけでも、燃えさかる炎と遠赤外線に炙られるような熱を感じます。「夏は冷たいもので内側から冷まさないと、血が沸騰しちゃうから。大げさだけど。」
    この日、奥井さん達が使っていたサーモスの真空断熱ケータイマグには、身体を冷やす効果があるといわれる冷緑茶が入っていました。山仕事の時は、さらに塩もいれるそうです。
    「毎日が冒険の旅に出よるようなもん。試行錯誤して、ひとつずつ課題をクリアして。それって楽しいですよ。」

サーモスの真空断熱ケータイマグ

博貴さんがCMの中で使用していた真空断熱ケータイマグは、“JNL-752 マットブラック(MTBK)”。 たっぷり入る750mlサイズです。朝子さんは500mlサイズの“JNL-502パールホワイト(PRW)”。いずれも片手で開閉できるワンタッチ・オープンが便利です。真空断熱ケータイマグの詳細はこちらへ。

山梨県北杜市
天然氷の切り出し

雲のようにふわふわな食感のかき氷などで、私たちを楽しませてくれる天然氷。1年で最も寒い1月から2月が生産の最盛期で、厳冬期の自然の寒さを利用して作られています。サーモスは、南アルプス八ヶ岳のふもとにある天然氷蔵元・八義の高橋さんを訪ね、天然氷づくりのプロセスを取材しました。

  • 4年目の挑戦。

    蔵元八義は、今年で4年目を迎える、まだ新しい蔵元です。高橋さんが天然氷づくりをはじめたきっかけは「初めて天然氷のかき氷を食べたときに、これはもう、かき氷じゃないって感動して。世界で一番おいしい日本の水を加工したもので、面白いビジネスができるんじゃないかと考えました。」

  • 水に我慢させる。

    気温が十分に下がらない時期から、準備がはじまります。「中途半端に氷が張るとゴミが入ってしまうので、その間は凍らないように、ずっと手作業で水を動かし続けます。それを“水に我慢させる”と、僕らは言ってます。」そして冬至を過ぎたころ、まるでラップをかけたように池の全面に氷が張り、氷づくりが本格的にスタートします。

  • 氷には雪が敵。

    天然氷は2週間かけて育っていきます。その間は雪が最大の難物。「雪は絶対にダメです。かまくらと同じ要領で氷があったまって、中に浸透してしまう。」そのため雪が降っている間は、昼夜を問わず雪かきを続けます。「徹夜はザラですね。自然相手の仕事なので本当に難しい。僕はまだ1度も楽に氷をつくらせてもらったことはないです。」

  • 天然氷を切り出す日。

    氷が14cmから15cm程度の厚さに育つと、“切り出し”の作業になります。前日には、氷の全面に縦48cm、横75cmの罫線がひかれました。
    深夜3時。最も冷え込む時間。動力カッターの大きな音ともに、氷と水のしぶきが空中に舞い上がります。一方では、太もものあたりまで水に浸かって、氷を引き上げてレールの上にのせ、氷室へと送ります。「池に入っている時が、寒さは一番つらいです。氷の角で作業着が切れることもあって、入ってきた水が、外気でさらに冷えるんです。」

  • 過酷な仕事を支えるもの。

    天然氷づくりには、気温-4℃から-8℃くらいの寒さがベスト。「そうすると、30分に1回は暖をとらないと続けられない。」
    取材の日、高橋さんが使っていたのは、サーモスの真空断熱ケータイマグ。深夜でも、早朝でも、作業の合間にフタを開けるたびに、ふんわりと湯気がたちのぼります。「うちの氷は、自分で言うのも何ですけど美味しいと思います。水が凄いんですよね。この日本の良いものを、世界に出して行きたいっていう思いが、今すごく強いです。」

サーモスの真空断熱ケータイマグ

高橋さんがCMの中で使用していた真空断熱ケータイマグは、“JNO-501 エスプレッソ(ESP)”。 やさしい口当たりの飲み口で、温かいものも飲みやすく、またフタを160℃回すだけでクイックオープンできる使いやすさが好評です。真空断熱ケータイマグの詳細はこちらへ。

新潟県妙高市
氷点下3℃の雪さらし
雪さらし歴18年
平井さんのインタビュー

“かんずり”は越後妙高に上杉謙信の時代から伝わるとされる珍味。別名、寒造里(かんづくり)とも言われ、毎年1月の大寒の頃に塩漬けした肉厚の唐辛子を雪にさらし、これに糀、柚子、塩を加えて3年かけて熟成発酵させ、独特のまろやかな辛みがつくられます。
サーモスは、雪さらしを18年以上手がけてきた有限会社かんずりの社員、平井さんの1日を取材しました。

  • 雪でも、吹雪でも。

    取材日は予報通りの雪。気温マイナス3℃。それでも平井さんは「本当に寒い日は、強く吹雪いて顔にピタピタ雪がかかって、足元だけじゃなくて、全身が寒くなっちゃって。まだ今日はマシというか、過ごしやすいというか。作業しやすい日かな。」と笑います。

  • 対策しても、寒い。

    朝9時前。おそろいの防寒コートに身を包み、白い前掛けを着けたスタッフのみなさんが集まってきます。まずは作業のための足場づくりから。かんじきを履いた男性スタッフが、一面の新雪を踏みしめていきます。

    もちろん寒さ対策は必須。「カイロを貼ったり、1枚でも2枚でも、多く着込んで作業しますね。」手袋も二重三重、厳重に。

  • 雪さらしの発見。

    そもそも、“かんずり”の雪さらしは、どのようにして始まったのでしょうか。「初代の社長にあたる方が、雪の上にポトンと落ちていた唐辛子を見て食べてみたら、意外と繊維が柔らかくなっていて美味しいということを発見したそうです。」実際に雪さらしの前と後で食べ比べてみると、唐辛子の辛みが変化しているのがわかるのだとか。

  • 赤と白のコントラスト。

    大きな唐辛子が、まんべんなく雪の畑にまかれ、その上にさらに雪が降り積もっていきます。真っ赤な唐辛子についた雪の結晶は、傍目にも美しい。

    「ひたすらまいた後に、ふっと振り返ると、上手くまけた時は、色が鮮やかに見えて、内心ニヤニヤしちゃいます。」
    唐辛子は3〜4日雪にさらした後に再び回収されます。「雪のサンドイッチになっているので、集めるのも大変です。でも雪と寒さのおかげで、今年も季節の作業ができたなぁ、って安心する感じもあります。」

  • ふぅっとほどけて、あたたまる。

    この日の雪さらしは、正午を過ぎるまで、ほとんど休みなく続きました。
    その作業後に、平井さんがサーモスの真空断熱フードコンテナーで食べていたのは、具がゴロゴロと入ったクリームシチュー。ちょっと遅めのランチタイムにフタをあけた瞬間、ふわっと湯気が立ちのぼります。

    「寒さが体の芯まで行ったな、って思ったところに、あたたかいものが入ってきて、きゅぅっとなっていたお腹がふぅっとほどける感じで。縮こまっていた肩の筋肉もほぐれて、しばらくこのまま食べて、休みたいなって思っちゃいました(笑)」

サーモスの真空断熱フードコンテナー

平井さんがCMの中で使用していた真空断熱フードコンテナーは、“JBI-272 レッドチリ(RCL)”。 高い保温力があり、寒さの厳しい場所でも、長時間温かさをキープできます。また広口タイプなので、シチューなどの具だくさんメニューにもおすすめです。真空断熱フードコンテナーの詳細は、こちらへ。