THERMOS

サーモスの歴史 広告にみるサーモスの歴史

  • 100年以上にわたるサーモスの歴史には、貴重な広告資料も数多く残されています。新聞や雑誌に掲載された1900年代の貴重な資料の一部が、大事に保管されています。そこには当時の生活や、社会背景などが映し出されていてとても興味深いものになっています。

1930年代の生活がわかる

タイトルの写真は1935年のイギリスでの広告です。サーモスのロゴイメージは、いまとほとんど変わらないものですが、どことなく手書きのアバウトさがあるが味わい深いです。

紹介されている商品は、左がフードジャーで、スープや食材、料理などを持ち運びできることが紹介されています。この名称が“Safari”Jarとなっている点などに当時のイギリスの流行などが垣間見られます。

となりにあるボトルには、flaskと書いてありますが、これが現在の水筒タイプの原型です。その横がJugと表記されている水差しタイプのものです。

さらにその右側にある小さなタイプがButter Potとなっており、当時は溶けやすいバターをこの容器に入れて持ち運んだということがわかります。イギリス人の食生活にはバターが欠かせないものだったのですね。

王室御用達の印

写真1の広告もフードジャーのものですが、これは先ほどのものと違って、取っ手がついていません。家庭内で使うための製品です。

この広告で注目したいのは、広告上部についている紋章です。ここには英国王室御用達の証で、王室から正式にリストに加える連絡を受け、紋章をつける権利が得られるのです。

この広告写真の紋章には、King George VIと書いてありジョージ6世の時代(在位1936~1952年)であることがわかります。それ以前のジョージ5世(在位1910~36年)の時代、あるいは後年のエリザベス女王(在位1952年~)など、広告の紋章をみればその時代がわかるほどです。

王室御用達の証である英国の紋章をかたどったプレート(写真2)は、今なお新潟事業所の資料室に置かれています。

  • 写真1 1930年代に発売していたフードジャー広告

  • 写真2 英国王室御用達のプレート。新潟の資料室内に厳重に保管されています

シリーズイラスト広告もあります

ここまでで紹介している広告は1930年代のイギリスのものですが、1950年代のイギリスでの広告もご紹介しましょう。これは当時の有名なイラストレーターによるシリーズ広告で、サーモスの製品を使うシーンをイラストで表現しています。

灼熱の砂漠でテントで氷を入れている冒険家のシーン。魔法びんの保冷性能の高さが強調されたイラストです。そのつぎは自宅で夜のコーヒーを楽しんでいる英国紳士を描いたイラスト。そして最後は極寒の地に向かうシーンが描かれたイラストです。ここでは優れた保温性能が強調されています。

実際、サーモス製品は多くの冒険家たちに利用されています。そうした極限下での利用は、製品の特徴をわかりやすく示し、その性能の高さを証明しています。ですがこのシリーズについては、人気イラストレーターの作品とサーモスのコラボレート広告としても見て取れます。

そしてここでも右上には、英国王室のマークがしっかりと描かれています。

今回はおもに1930年以降のイギリスでのカラー広告を中心に紹介しましたが、もっと古い広告も存在しています。そのときどきの社会情勢が、もっとも反映されやすいのは広告です。これからもサーモスが歩んできた歴史と広告についてご紹介していきます。

  • 写真3

  • 写真4

  • 写真5

  • 写真3~5 製品や使い方を紹介するような広告というよりも、ポスターとしてイラストレータの作品を楽しむコラボ広告とし制作されたようです