【対談】グラブルヴァーサスのキーマンが語る、eスポーツ観戦の楽しみ方

保温・保冷性能に優れたサーモスの真空断熱マグカップ。飲みごろの温度をキープすることができるから、長時間におよぶゲームシーンでの水分補給にもおすすめです。Cygamesが主催する『グランブルーファンタジー ヴァーサス(GBVS)』の大会「GBVS Cygames Cup 2022 Autumn」では、サーモスも一緒に大会を盛り上げていくことになりました。大会に先駆け、今年4月に行われたオンライン大会「GBVS Cygames Cup Special 2022」を盛り上げた、大会優勝者のdebagame選手とゲームキャスターのなかおさんにゲーム初心者がeスポーツの大会観戦を楽しむコツなどについて伺いました。

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debagame(デバガメ)さん

debagameさん

(デバガメ)さん

GBVSプレイヤーとして数々の大会で優勝する実力派。使用キャラクターは「バザラガ」。4月に開催されたCygames Cupの初めての賞金制大会「GBVS Cygames Cup Special 2022」でも見事に優勝。個人でもさまざまなコミュニティイベントを開催し、界隈を盛り上げている。
Twitter:@panty_professor

なかおさん

なかおさん

格闘ゲームキャスターであり、グラブルシリーズの大ファン。GBVS Cygames Cupにでは毎回出演し、キャスターとして激闘を盛り上げている。グラブルでの推しキャラは「ベアトリクス」で、GBVSでの実装を心待ちにしている。
Twitter:@WHITE_ABSOL

『グランブルーファンタジーヴァーサス(以下、GBVS)』は、2020年にCygamesからPlayStation 4、Steam向けに発売された対戦アクションRPG。世界観は、原作『グランブルーファンタジー(以下、グラブル)』を基にしています。

Cygamesの誇る最高峰のグラフィックに、個性あふれる魅力的なキャラクターたちが登場するグラブルは、多くのゲームユーザーから愛されているタイトル。情景が広がるようなサウンドに乗せて、それぞれのストーリーは、今なお展開し続けています。

▲GBVSのPlayStation 4版パッケージ。そのほかSteam向けにも配信されている

そんなグラブルの人気キャラクター達による対戦格闘を3Dで楽しむことができるGBVSは、グラブルファンはもちろん、格闘ゲームファンからも今注目のタイトルなのです。

なかお
なかお

もともと自分は別の格闘ゲームをプレイしながら、並行してGBVSの派生元である『グラブル』もプレイしていて。かれこれ7年半も続けているんです。GBVSが発表されたときには「グラブルのキャラクターたちを大好きな格闘ゲームで操作できる!」と興奮しました。

私はグラブルをやったことが全くありませんでした。GBVSを始めた後、つい1年前くらいからグラブルも遊ぶように。そういう人は結構いるんじゃないですかね。

debagame
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なかお
なかお

体感的に7割くらいはGBVSから入った人じゃないかなと。

――グラブルは登録者数3300万を超える人気ゲームなので、てっきりそこから入る人が多いのかと思っていました。

GBVSが発売されたタイミングがすごく良くて、他の格闘ゲームの新作があまり出ていない頃だったんですね。それぞれのゲームが落ち着いて、次はどれを遊ぼうかなというときに発売されて。

debagame
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なかお
なかお

コロナ禍でゲームセンターにも行けない頃で、誇張抜きで「格闘ゲーマー全員がプレイしたんじゃないか?」 と思ってます。もともと注目されていたタイトルでしたし、さまざまな格闘ゲームで活躍していた人たちが、とりあえず触ってみようという感じでプレイしていました。一方、「このゲームから格闘ゲームを始めました!」という人も出てきて。“ヴァーサス勢”と呼ばれる人たちが格闘ゲーマーの間で定着しました。

増えましたよね! 上位ランクにいる人たちの中にもヴァーサス勢が増えてきました。

debagame
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――GBVSは初心者でも遊びやすいんでしょうか。

PlayStation Plusで2022年9月度のフリープレイタイトルとして配信されたことで初心者も増えたので、遊び始めるタイミングとして今がちょうどいいです!

debagame
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▼グランブルーファンタジー公式チャンネル(YouTube)

▲debagameさんは初心者向けのイベントも企画して、界隈を盛り上げている
▲真空断熱マグカップ(JDS-450)は別売のマグカップ用フタ(JDS Lid)をつけることができる

――格闘ゲームは難しいイメージがあって、「始めたところでうまく操作できるのか?」という心理的なハードルがあります。

格闘ゲームで必殺技を出す際、「コマンド入力」と呼ばれるレバーやボタンの操作を行う必要があり、それが格闘ゲームを難しいと思わせるハードルになっていると思います。

でも、GBVSはコマンド入力だけでなく、レバーとボタンの簡単な組み合わせでも技が出せるので、初心者でもすぐに強い攻撃が可能です!

debagame
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なかお
なかお

最初は「格闘ゲームの醍醐味は、コマンド入力でしょ!」と思っていたのですが、それを払拭したのがこのゲームでしたね。初心者も簡単に技が出せるので遊びやすいし、上級者は上級者なりの楽しみ方があって奥が深くて。

コマンド入力する必要がないので、相手の技を見てから無敵技を出すといった難しいプレイができるようになったんです。

debagame
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なかお
なかお

初心者向けと思われたこのシステムを上級者が使いこなすことで、神プレイと言われるような、より高いレベルの立ち回りができるようになりました。

格闘ゲームの面白さは技の出し方ではなく、戦っておもしろいところにある と私は思っています。だから、そのハードルが下がることによって、遊びやすくなったのはいいですね。

debagame
debagame

――今までゲームに縁がなかった人が、eスポーツの大会を観戦する際、どのあたりに注目すれば楽しめるでしょうか。

なかお
なかお

まずはシンプルに、それぞれのキャラクターの体力を見て楽しんでもらえるのがいいんじゃないかと。

格闘ゲームでは攻撃が当たると体力ゲージが減っていき、0になれば負けです。キャラクターの細かい動きがわからなくても、体力ゲージを見ていれば、どちらが優勢なのかひと目で分かります。

▲ゲームキャスターとして激闘を盛り上げているなかおさん

あとは残り時間も重要ですね。一般的に試合は99カウントから始まり、どちらかの体力がなくなるか、カウントが0になったときに勝負が決まります。残り10カウントくらいはやっぱり盛り上がりますよね。

debagame
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なかお
なかお

GBVSでは、体力ゲージと残り時間は画面上部に表示されるので、そこを見れば試合の進行度がわかるようになっています。

格闘ゲームって、一方的な展開になることはなかなかないんです。逆転要素が詰め込まれていて、逆転勝ちしたらわかりやすく盛り上がる。逆転できるかどうか、体力ゲージと残り時間を見るだけでもハラハラできますよ。

なので、まずは体力ゲージと残り時間を見て盛り上がってもらうのが1番わかりやすく楽しめると思います。

▲初心者はまずは画面上部をチェックしてみましょう!
なかお
なかお

あとは、全く知識がないところからのスタートとなると、プレイヤーのインタビューで、面白い人を見つけてみるのもいいです。

確かに格闘ゲームの大会インタビューは注目すべきポイントです。強いプレイヤーって変わった人が多いんですよね。

debagame
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なかお
なかお

格闘ゲームに限らず、何かに秀でた人たちって、どこか尖っていて独特のオーラを放っている人が多い。無理に好きになれというわけではないですが、GBVSではおそらく全プレイヤーが注目していて、大会を見る上でその選手を知っておくと楽しめるようなプレイヤーがいます。それがgamera(ガメラ)選手です。

さまざまな格闘ゲームで名前を残してきた人で、Twitterのトレンドに「gameraさん」と入ることも。それぐらい面白いんですよね。

debagame
debagame
なかお
なかお

普段はすごく眠そうな感じなのに、戦いが始まるとめちゃくちゃ強くて、洗練された動きを見せてくれます。ただ、GBVSでは当初から有力候補と言われながら、優勝を逃していたんです。で、「GBVS Cygames Cup 2021 Winter」で初めて優勝しました。

▲「GBVS Cygames Cup 2021 Winter」大会結果
なかお
なかお

それまでgamera選手ってどんな場面でも彼らしさを崩さない印象でしたが、優勝したときに初めてうれしそうな声を聞いて。その場にキャスターが3人いたのですが、全員感極まっちゃいました。

――eスポーツでは、それぞれの選手にドラマがあるんですね。

なかお
なかお

gamera選手を軸に見てみてほしいと言ったのは、この選手に勝ったプレイヤーもまた注目されるんですよ。そういう選手がそのまま優勝する可能性があるので。だから、これからGBVSを見る方には、ぜひ注目してほしいですね。

なかお
なかお

格闘ゲーム界隈でよく見られるのが「応援絵」という文化です。推しの選手や使用キャラクターのイラストを描いて応援するというもので、GBVSにもその文化はあります……というか、特に盛んではないかと。debagameさんもファンイラストを描いてもらっていますよね。

そうですね。グラブルのファンがGBVSの観戦勢になるパターンが結構あるんですが、グラブルファンの中にはイラストがうまい方がたくさんいるんですよね。

そういう方が、大会の前後にクオリティーの高いイラストをTwitterに投稿してくれるんです。励みになるし、ありがたいですね……。

debagame
debagame
なかお
なかお

めちゃくちゃうまいイラストや、SNSのアイコンにしたいようなキャッチーな絵まで、さまざまな応援絵を投稿していただいています。eスポーツが浸透したおかげか、選手自身も推していただけるようになりました。

▲対談中は一緒にイベントを開催することもある、お二人の仲の良さを感じました

さらにGBVS Cygames Cupでは大会で優勝したキャラクターとカラーを再現したイラストが公式から投稿されることが恒例となっており、私も優勝した際には「バザラガ」のイラストが投稿してもらえました。

debagame
debagame

――公式アカウントから!? それは作品ファンとしてもうれしいですね。



▼グランブルーファンタジー公式アカウント(Twitter)

なかお
なかお

最近は他ジャンルのゲームでも、プロのゲーミングチームを応援するイラストの投稿はよく見られます。格闘ゲーム界隈では、ゲームセンターでの対戦が盛り上がっていた時代からそのような文化があったので、応援絵の文化は格闘ゲームが発祥なんじゃないかと思っているんですけどね。

――話を伺っていて、大会含めて全体的に雰囲気の良さを感じました。

なかお
なかお

そう! GBVSはたぶん格闘ゲームの中では、一番雰囲気が良いんじゃないでしょうか。これはグラブルから派生しているからこそだと思います。

グラブルへの愛を持ってる人がたくさんいますね。

debagame
debagame
なかお
なかお

真剣にゲームをしていると、いつしか熱くなって口が悪くなることもあります。どうしてもシステム上、キャラクターの相性として有利・不利の関係があり、対戦で特定のキャラに負け続けると、そのキャラクター自体を嫌いになってしまうことも……。

そうして、ネガティブな発言を軽率にSNSに投稿して炎上するプレイヤーをたまに見かけるのですが、GBVS界隈では見ないですね。

みんなそれぞれ好きなキャラクターがいて、プレイヤーの行いがGBVSだけでなく、グラブルのファンの目にも入る。だからそういうことはやめようって。結果、めちゃくちゃ雰囲気が良いんです。

debagame
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なかお
なかお

あと、格闘ゲームでは特定のキャラクターを使う強い選手がいると、そのキャラクターに特定の選手のイメージがつきます。グラブルのファンの方は嫌がるのではという懸念があったのですが、杞憂でした。むしろ「好きなキャラクターをこんなにカッコよく動かしてくれてありがとう」と感謝される ことがあって。

――グラブルファンの愛の強さがそこまで影響するのは、面白いですね。

なかお
なかお

今年の夏にあったグラブルのイベントで、GBVSのブースを設けたところ、初めてGBVSに触れるグラブルファンが見に来ていたんです。

グラブルで登場するのは一枚絵なので、例えば、キャラクターの背中側は見られないんですよ。一方、GBVSではキャラクターがいろいろな角度から描きこまれているため、「推しのキャラクターの背中を初めて見た」なんて声が新鮮でした。

debagame
debagame
▲美麗なグラフィックもGBVSの魅力
なかお
なかお

キャラクターが3Dで描かれたのは、GBVSが初めてで。キャラクターのイラストを描かれるファンの方が、資料としてこのゲームを買うこともあるんです。そのイベントでは、ブースで見たのをきっかけに買ったと言ってくれた人もいました。自分もそのイベントに関わっていたので、GBVSに触れるきっかけになれてうれしかったですね。

――自分には難しいと思っていた格闘ゲームを身近に感じることができましたし、“観戦勢”として参加するのも大いにアリだなと思いました。今日はありがとうございました!

▲これからのお二人の活躍がますます楽しみです!

「ゲーム実況」というジャンルも浸透し、ゲームを観戦することもだんだん定着しつつあるように感じますが、大会で見るのはまた別。eスポーツの大会は、選手の一挙一動に合わせて起こる歓声や、選手一人ひとりのドラマにも注目です。

特に格闘ゲームは勝敗がわかりやすく、eスポーツ観戦初心者でもきっとワクワクするはず! 実際にプレイするだけでなく、配信などで大会の模様を観戦するだけでも楽しめるので、みなさんも自分に合った方法でeスポーツの大会を楽しんでみてはいかがでしょうか。

撮影:小野奈那子
編集:ノオト

井口エリ

井口エリ

オタク気味のサブカルフリーライター。実は宝石鑑定士の資格を持っている。

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