いつもクルマにサーモス~“いつも飲み頃”の水筒で安全運転を~

その年のクルマを映す鏡「日本カー・オブ・ザ・イヤー」選考委員の一人である国沢光宏さん。クルマ好きが高じて自動車評論家となり、日々クルマとともに生きている国沢さんに、ドライブ中の水分補給などカーライフについてお聞きしました。

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国沢光宏

国沢光宏

くにさわ・みつひろ

自動車評論家。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。自動車雑誌『ベストカーガイド』(現・『ベストカー』)編集を経てフリーに。新車評価の他、自動車企業の分析、新技術の紹介など専門誌への寄稿をメインに、インターネットメディア、ラジオやTVのコメンテーターも行う。大型免許、牽引免許、1級小型船舶免許所有。2005年アジアパシフィックラリー選手権シリーズに参戦。ラリージャパン(WRC)の参戦経験を持つ。
https://kunisawa.net/

「日本カー・オブ・ザ・イヤー」は日本国内で発表された乗用車の中から“今年を象徴する一台”が選定される「クルマの賞典」です。自動車評論家、ジャーナリスト、文化人など60名の選考委員の投票によって決まります。そんな選考委員の一人に名を連ねているのが、今回お話を聞いた国沢光宏さんです。もう30年ほど勤めていらっしゃるそうです。

――クルマとの付き合いが長いと思いますが、ふだんはどんなクルマに乗っているんですか?

自宅には、クリーンディーゼルや電気自動車(BMW)、水素で走る「MIRAI」(トヨタ)があります。クラシックカーやラリー車、軽トラックも持っています。でも、私はいわゆるコレクターではないのです。趣味ではなく、仕事柄いろんなジャンルのクルマを持つ必要があっただけ。ひと口にクルマ業界と言ってもいろいろな専門分野があり、細分化されています。それぞれのジャンルで実績を持ったクルマを持っていないと、評論家として各分野で仕事をする際に話にならないのです。

▲「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の審査基準はその年を代表するクルマなのだとか。「電気自動車が話題になった2011-2012年は日産のリーフが選ばれました。その年の世相を表しているんですよ」

――電気自動車や水素で走る自動車など環境に配慮したクルマをお持ちですね。

私は東京の中野生まれなのですが、中学生の頃、光化学スモッグなど公害が全国的に問題になっていました。校庭で朝礼をしている際中に同級生が倒れたり……そういう状況を見知っているから、いやでも環境問題が気になってしまうのです。きれい事ではなく、実際に汚い空気のせいで体調を崩した人たちがいる。だから、環境汚染問題は自分の根っこの部分にあります。そうすると、やっぱり環境に配慮した車を選ぶようになりますね。

▲年間走行距離は3万キロにも及ぶという国沢さん。写真は水素エネルギーで走るトヨタのMIRAI。「でも最初に購入したクルマは初代RX-7(マツダ)。速いものが好きだったのでスポーツ車を選びました」

――プライベート、仕事の境目なくいつも運転されているんですね。

クルマは生活と体の一部ですし、仕事でもあるので、電車やバスにはあまり乗りません。北海道や沖縄といった、東京から離れた場所でレンタカーを借りて運転するのも好きですよ。
レンタカーはいろいろなクルマを運転できるので楽しいです。たいてい安いプランを選びます。仕事柄、試乗会などで最新の車やフル装備のグレード車に乗ることが多く、いわゆる標準的な性能の車に乗る機会がなかなかないので、そういうクルマの感触を知っておく必要があるんです。

▲「スバル360」はグレートレースというアメリカ大陸縦断レースに参戦した時の思い出深い車。国沢さんは日本人で初めて複数のアワードを受賞した実力派

――ドライブに行く際、持っていく飲み物はどのようなものが多いですか?

運転中は眠気が禁物。いつどこで眠くなるか、わからないじゃないですか。ほんの少しの眠気でも油断できないので「眠気覚まし」が大切になってきます。
私はカフェインをエナジードリンクから取るのですが、一度に全部飲むと効き目も早くきれてしまうので数回に分けて飲みます。また、エナジードリンクは缶タイプが多いから、一度開けるとぬるくなるし、こぼれたりして運転時には不向きですよね。それで私は、水筒に入れて少しずつ飲んでいます。こういう時に保冷性に優れた水筒は助かりますね。

▲「朝出かける時はホットコーヒーを水筒に入れます」と国沢さん

――ドライバーにおすすめの水筒の選び方を教えてください。

もちろん運転中に飲んだりはしませんが、喉が渇いたなと思ったら、信号などで止まったタイミングで水分補給するといいと思います。なによりも安全運転であることがいちばん。
運転する際はワンタッチで飲めるタイプや安定性がある水筒を選びます。フタを閉める時、すぐにちゃんと閉められることも重要。悪路を走ることも多いので、たとえ落としても割れない丈夫なものを選んでいます。

▲「構造的に丈夫な水筒をいつも選んでいます。クルマのドリンクホルダーにぴったり収まることも大事です」
▲「このタイプの水筒はワンプッシュで中栓がオープンするので、開け閉めが楽でいいですね」
▲「コップも使えて便利だし、温度が長続きするのに正直、驚きました」と、国沢さんも大絶賛

――若い世代はあまり車を運転しなくなってきたと聞きますが……

ここ数年の傾向ではクルマ好き世代が復活しつつあるように思います。ソニー損害保険株式会社が調査した『2022年 新成人のカーライフ意識調査』によると、「レンタカーやカーシェアリングを利用したことで、クルマを欲しいと思う気持ちが強くなった」人は前回より5.3ポイント、上昇しています。これまでほぼ横ばいだったのに。
その背景にはエコカーの一般化もあったでしょう。これから車を乗り回す若者が増えると思うと、うれしいですね。

▷参考::2022年新成人のカーライフ意識調査
https://from.sonysonpo.co.jp/topics/pr/2022/01/20220105_01.html
▲40代になってラリー戦に目覚め、60歳を過ぎた今も現役でラリーに参戦しているそう。 食事も糖質は控えめに、体力維持のためのトレーニングは欠かさないと言います

取材を終えて。撮影後、国沢さんの運転するクルマに乗せていただきましたが、ブレーキを踏んで止まる時やカーブを切る時などとても静かで、なめらか。常に快適な乗り心地でした。
国沢さんを見習って、いっそう安全運転を心がけようと思いました。

撮影:村上宗一郎
編集:オフィス福永

ライタープロフィール
中尾祐子(なかお・ゆうこ)
エディター&ライター。料理や健康などの女性向け実用書から、心理学、ビジネス、アートまで幅広いジャンルを担当。ヨガインストラクターになりたて、琵琶奏者でもある。

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