お酒好きのお父さんへ!「父の日」特製ドリンク

もうすぐ父の日。贈り物は決まっていますか? お父さんはどんなものを喜んでくれるんだろうと、毎年お悩みの方も多いのではないでしょうか。今回はお酒好きのお父さんのために、肝臓にやさしい、手作りの「父の日ドリンク」をご紹介します。
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毎晩おうちで晩酌を楽しんでいる、お酒好きなお父さん。もちろんおいしく飲んでほしいけれど、健康のことも気になります。そこで、料理家の山路恵美さんに、おいしくてカラダにうれしい特製ドリンクのレシピを考えてもらいました。
簡単にできて、いつものお酒とひと味ちがう、父の日のプレゼントになるのでは?

山路恵美
やまじ・えみ
料理家・フードコーディネーター。なるべくカラダに負担をかけない食材や調味料を使うことを心がけている。食べて自然に笑顔になる料理を作ることが理想で、スパイスやハーブの特徴を活かした「ちょこっと薬膳」メニューが得意。大好きな南の島でエコな料理をみんなに食べてもらいながら海を眺める暮らしを夢みている。
HP:クッキングコーディネーター 山路恵美 | Cooking Coordinator Emi Yamaji (yamaji-emi.com)
1. カップにウオッカを注ぎ、ターメリックを入れて、混ぜ溶かす。
2. 1に炭酸水を加え、よく混ぜる。お好みで氷を入れる。
3. レモンを絞って汁をカップに注ぎ、残った皮と実もカップに入れる。仕上げにクミンを散らす。
ターメリックはウコンとも呼ばれ、言わずと知れた肝臓の強い味方です。黄色の成分は「クルクミン」と呼ばれるポリフェノールの一種。このクルクミンが、肝臓の解毒機能を高め、アルコールを代謝する際に生じるアルデヒドの分解を促進してくれるのです。
さらに、脂質の消化を助けたり、荒れた胃の調子を整えてくれたりする効果も期待できます。
また、レモンに豊富なビタミンCやリモネン、クミンの香り成分であるクミンアルデヒドには抗酸化作用があり、細胞を酸化から守ってくれます。
飲み過ぎが気になるお父さんにこの三強の組み合わせでソーダ割りを作り、ねぎらってあげてくださいね。
1. 昆布にハサミで切り込みを入れる。片側に6~8つ、1.5cmほどハサミで切る。反対側も、それと互い違いになるように切り込みを入れる(写真)。
2. カップに焼酎と赤梅酢、水を入れてかき混ぜる。お好みで氷を入れる。
3. 七味唐辛子を振り入れ、1の昆布をマドラー代わりにかき混ぜながらいただく。
昆布には、アルギン酸とフコイダンという2種類の水溶性食物繊維が含まれています。昆布を水につけると出る、ねばねば成分です。保水力があるため、小腸で水分と結びついて消化吸収をゆっくりにし、血糖値の急上昇を防いでくれます。
七味唐辛子は、唐辛子にごま、陳皮(みかんの皮を乾燥させたもの)、山椒、けしの実、青さのり、しそ、しょうがなど、さまざまな素材をブレンドしたもの。
唐辛子に含まれるカプサイシンには、エネルギー代謝や発汗を促す作用があります。お父さんの代謝アップのために、七味を振って汗をかいてもらいましょう。
梅酢のクエン酸は、疲労回復に欠かせないもの。クエン酸回路を活性化するほか、血液をサラサラにしたり、動脈硬化を予防する働きも期待できます。
甘党のお父さんには牛乳やはちみつを加えてアレンジ。よくかき混ぜて、お飲みください。
カクテル感覚で楽しめますよ!
1. カップに焼酎を注ぎ、シナモンを入れてよく混ぜ溶かす。
2. 1にほうじ茶を加え、よく混ぜる。お好みで牛乳とはちみつを加える。
ほうじ茶は、緑茶の茶葉を焙煎して作られたお茶です。煎茶と比べると渋み成分のタンニンが少ないのが特長です。
また、甘味成分テアニンにはリラックス効果があります。
シナモンの芳香成分、シンナムアルデヒドは、血行を促し、血管内のタンパク質受容体に働きかけて血管を丈夫にする効果が期待できます。
ただしシナモンは小さじ1杯(約2g)が目安です。摂り過ぎにご注意ください。
父の日のアレンジドリンク、いかがでしたか?
お父さんは喜んでくれるでしょうか? お酒をネタに、一緒におしゃべりの時間もプレゼントしちゃいましょう!
ライター:松下梨花子
撮影:徳永 茂
編集:オフィス福永
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