ランチで体ぽかぽか温まろう!薬膳ミールキット生活にトライ

ランチで体ぽかぽか温まろう!薬膳ミールキット生活にトライ

宅配食から広がったミールキットが、ここ数年バラエティ豊かになっています。有名レストランのミールキットを試した人もいるのではないでしょうか? 今回、スープジャーで注目したのは、薬膳ミールキット。薬膳の基礎を知らなくても、体の状態に合わせてチョイスすることができるようになっています。保温調理してオフィスに持ち込めば、カンタン薬膳ランチのできあがり。さっそく、4種類の薬膳ミールキットのお取り寄せし、トライしてみました。

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▲「ZEN FOOD薬膳粥 のびのび」990円(税込)

ZEN FOODは、薬膳の「陰陽五行」である肝・心・脾・肺・腎の考え方をベースにして、国産乾燥野菜や7分づき玄米を合わせたお粥キット。薬膳料理家のタナカトウコさんによって監修されています。全部で5種類あり、その日の気分や体調によってチョイスすることができるミールキットです。

今回、選んだのは、ストレスの多い人に向けた「のびのび」。薬膳食材である蕎麦の実、小松菜、大根などがストレスで凝り固まった心と体をのびやかにしてくれるようです。

作り方は、ミールキットの玄米を軽く水洗いした後、ミールキットの野菜と水420mlくらい、塩少々を鍋に入れてひと煮立ちさせるだけ。調理時間は5分ほど。あとは、真空断熱の500mlのスープジャー(500ml)に入れて、保温で3〜4時間待ちます。もし、柔らかいお粥が好みの方は、5〜10分くらい火にかけてから保温するのがおすすめです。

▲ミールキットと水、塩を鍋でひと煮立ち
▲胃が疲れているときに癒される味

今回は、ひと煮立ちさせて4時間保温しましたが、しっかりと玄米がふくらんでいました。スープジャーのフタを開けると、キャベツをはじめとした青い野菜の香りが漂います。食してみると、あっさりとした野菜の味がいきた薄味のお粥。玄米と蕎麦の実がプチプチとした食感を与えてくれます。胃腸が疲れているときなど、少し養生したいときに良さそうな味でした。お粥は一見物足りなく思えますが、500ml分あるので、しっかりお腹は満たされます。もう少し食べ応えを求める人には、鶏肉を加えても良さそうです。

手軽さ ★★★☆☆
おいしさ ★★★☆☆
ぽかぽか度 ★★★★☆
満腹度 ★★★★★

▲「薬膳食材専門店甜蜜蜜(ティムマッマッ) 養生スープキット パワー」590円(税込)

2001年に神戸にオープンした香港スイーツカフェ「甜蜜蜜」(ティムマッマッ)。オーナーの舩原さんは漢方カウンセラーや養生薬膳アドバイザーの資格を所持。薬膳食材専門のネットショップで薬膳食材のほか、スープキット、鍋キットなどが販売されています。

全部で4種類ある養生スープキットの中から、「パワー」を選びました。こちらは、お疲れ気味のときに食べたい薬膳食材が6種類詰め合わされています。ナツメやクコの実など、漢方らしい食材が入っていて効きそうです。

養生スープキットは、ミールキット以外に鶏肉を加えてスープを作ります。作り方は、ミールキットとは別に鶏肉(60g程度)を用意します。山薬(乾燥山芋)のみ、前日から水につけて戻しておき、鶏肉は皮をとってカット。その後、水洗いしたミールキットの材料すべてと鶏肉、水400ml、塩少々を鍋でひと煮立ちさせます。調理時間は5分ほど。スープをスープジャー(500ml)に入れ、3〜4時間保温します。

▲山薬(乾燥山芋)は水に浸し、他の材料は鶏肉と一緒にひと煮立ち
▲梅おにぎりとの相性もぴったりでした

今回はスープなので、おにぎりと一緒にいただきました。スープジャーを開けると湯気が立ち、ごぼうやもち米のような香りが漂います。いただいてみると、クコの実やナツメからのほんのり甘い風味があって、あずき汁のようなほっとする味わい。ナツメはフルーティーな味で種もなく皮も口に残りませんでした。澄んだスープですが、煮込まれたようなコクがあって、塩味だけとは思えない滋味深さです。漢方らしい味といえますが苦みはなく、じんわりと温まる体に良さそうな味わいでおいしかったです。おにぎりは梅にしましたが、シンプルな味がちょうど良く合いました。

手軽さ ★★★☆☆
おいしさ ★★★★★
ぽかぽか度 ★★★★☆
満腹度 ★★★☆☆

▲「プレマシャンティ 食養キッチン 潤いクラムチャウダー」879円(税込)

プレマシャンティの食養キッチンは、素材の力を活かしておいしく体を養ってくれるシリーズ。手に入りにくい素材をミールキットにして、あとは台所にある材料を使って手軽に作れるようになっています。

潤いクラムチャウダーは、漢方とクラムチャウダーという異色の組み合わせが楽しみで選んでみました。キットに入った蓮の実や金針菜、クコの実などと洋食のクラムチャウダーを合わせるとどんな味わいになるのでしょうか?

ミールキットの他に、じゃがいも、ニンジン、玉ねぎ、キャベツ、牛乳、ベーコンを用意します。具はさいの目にカット。乾燥した薬膳食材は水に30分つけて戻し、汁は取っておきます。蓮の実は10分茹でて、金針菜は軽く茹でて3つにカット。貝柱はほぐしておきます。鍋にオリーブオイルを熱し、生姜、ニンニクと牛乳以外の材料を炒めます。戻し汁に水を300ml加え、沸とうさせブイヨンと酒を加えます。さらに牛乳を加えて沸とうさせたら、塩コショウで調味して、できあがり。調理時間は20分ほどでした。

▲ミールキットの材料は水で戻してから。他のカットした野菜と肉と炒める
▲薬膳とクラムチャウダーの組み合わせやいかに?!

薬膳クラムチャウダーの見た目は、意外にもふつう。食べてみると、味は本格的なクラムチャウダーです。ホタテの貝柱が入っているので、シーフード感がしっかり出ています。ただ、蓮の実とクコの実が入っているのが、東洋っぽいアクセントになって新鮮な感覚がありました。蓮の実は、歯応えのあるひよこ豆のようなほっくりしたクセのないおいしさ。じゃがいもよりも食感があって、木の実のような感じです。クコの実が入っているため、ほのかに甘みがありました。金針菜は初めて食べましたが、白菜の先の部分のような感じ。500ml分たっぷりと具沢山スープがいただけるので、満足度が高く、元気の出る味わいでした。パンとの相性はもちろん抜群です。

手軽さ ★☆☆☆☆
おいしさ ★★★★★
ぽかぽか度 ★★★★★
満腹度 ★★★★☆

▲「ソナム 韓国 カムジャタン」900円(税込)

ソナムは都内に3店舗ある韓国料理店です。アットホームな空間ながら、芸能人も訪れる店として知られています。カムジャタンの元祖の店でもあり、創業以来変わらぬ美味しさ。ここでカムジャタンを食べたら、ほかのものでは物足りなくなる人も続出するほどの人気メニューです。ミールキットにはサムゲタンもありましたが、今回は、ソナムの看板料理の1つであるカムジャタンを選びました。

▲販売サイトではミールキットのカテゴリーで掲載されていますが、温めるだけでOKなので今回の中で間違いなく一番手軽!

カムジャタンのミールキットは、レトルトなので、500wの電子レンジで6分30秒加熱。加熱していると辛みのある香りが漂ってきます。あとは、350mlのスープジャーに入れるだけです。

▲カムジャタンの辛さを考えて、おにぎりは具なし玄米に

スープジャーを開けるとスパイシーな香りが鼻をくすぐって、食欲をそそります。カムジャタンはスープっぽいものが多いですが、ソナムはじゃがいもの中にもしっかりと辛みが入っていておいしいです。豚バラはほんのり甘みを感じさせます。とろみの中に辛みがピリリときいた本格的な味わいで、辛さが苦手な人でも食べられるマイルドなスパイシーさですが、食べ終わった頃には額に汗が出てきました。

手軽さ ★★★★★
おいしさ ★★★★★
ぽかぽか度 ★★★★★
満腹度 ★★★☆☆

4日間、薬膳ミールキットを試した1番の感想は、元気になれたということ。食べている期間は体に熱を与えてくれた気がして、よく眠れた感覚がありました。ちょっと疲れているな、と感じるときに食べてみるのは本当におすすめです。さらに感じたのが、真空断熱構造のスープジャーのチカラ。お手軽なミールキットが保温調理でさらに簡単になるのと同時に、温かいまま薬膳がいただけました。〈薬膳ミールキット×スープジャー×ランチ〉は、働く人にパワーを届けてくれる強力タッグ。ぜひ試してみてください。


取材・執筆:岡本のぞみ(verb)
撮影:片桐圭(Lingua Franca LLC)
編集:verb

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