お弁当箱の選び方&詰め方は? 3児を育てるママ料理家に聞いた、ラクに続けるお弁当づくり

新年度がスタートする4月。ご自身やご家族のため、お弁当づくりを始められた方も多いのでは? 今回は11年間お弁当をつくり続けている料理研究家のアヤコさんに、お弁当箱の選び方のポイントや詰め方などをお聞きしました。

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アヤコ

アヤコ

結婚後、夫へのお弁当づくりから料理の面白さに目覚める。簡単だけどおいしい、家族みんなが喜ぶ料理をモットーに日々Instagramで投稿を重ねるうち、フォロワー27万人を突破。3人の男の子のママでもあり、日々の献立やお弁当にも入れられるようなおいしいレシピを研究している。著書に『アヤコの爆速弁当レシピ』(宝島社)。
Instagram:@ayakitchen123

形も色合いもバラエティ豊かなお弁当箱。最近ではどんなお弁当箱が人気なのでしょうか?Instagramライブやコメント欄などでフォロワーさんの声を聞く機会も多いというアヤコさんに、最近のお弁当箱事情をお聞きしました。

▲バラエティ豊かなサーモスのお弁当箱
アヤコさん
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ここ10年ほど、長らく曲げわっぱのお弁当箱がダントツ人気といった印象でしたが、1~2年ほど前からは「電子レンジで加熱できる」「食洗機に入れられる」など、シンプルさや機能性の高さに注目が集まってきたように思います。私の投稿を見てくださっているのは部活をしているお子さまのママさんが中心。外で食べる機会も多いので、食べやすい温度で持ち運びできるサーモスのスープジャーを使っている方も多いですね。

なるほど…!お弁当箱は容量や素材などもいろいろあって、どう選べばいいかわからない方も多いと思うんですが、目安のようなものはありますか?

アヤコさん
アヤコさん

お弁当箱の容量「ml」=カロリー量「kcal」と考えましょう。つまり容量600mlのお弁当では600kcal分のカロリーが摂れるんですね。例えば成人女性の1日に必要な摂取カロリーは約2000kcalといわれていますので、お弁当箱の容量は600ml前後がいいのではないでしょうか。お子さまなら、食べさせたいカロリー=お弁当箱の容量で選ぶといいですね。

素材についてはいかがでしょうか?

アヤコさん
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「どこで食べるのか」を基準に考えるといいですね。室内で、なおかつ電子レンジで温めて食べられるならプラスチック製が便利ですし、そのまま食べるなら曲げわっぱなどの木製お弁当箱がおすすめ。ご飯のふっくら感が保てます。屋外で食べるなら軽くて持ち運びしやすいアルミ製がいいと思います。

ここからはお弁当箱をタイプ別でご紹介! それぞれのメリットや詰め方のコツなどを詳しくお聞きしていきます。

▲フレッシュランチボックス(DJB-806)は専用保冷ケース付き
アヤコさん
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1段式のお弁当箱は食べる場所を問わない手軽さが魅力。ベンチに座り、膝の上にのせて食べる……といったシーンでも安定します。ご飯+おかずといったシンプル構成のお弁当はもちろん、ご飯の上におかずをのせる「のっけ丼」も作りやすい。初めてお弁当を作る方に特におすすめです。また、洗うパーツが少なくて済むこともメリットですね。

▲フレッシュランチボックス(DJT-600W)は角が丸く洗いやすい
アヤコさん
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「ご飯におかずの色や味をつけたくない」「衛生面が気になる」という方には2段式お弁当箱がおすすめ。1段式で仕切りを使うよりもしっかり分けられますし、2段になっている分たっぷり詰められるので、栄養バランスも取りやすいです。スリムタイプが多いので、カバンに入れても場所を取らずに持ち運びができますよ。

▲スープジャーはあらかじめ保温・保冷をしておくと食べ頃の温度が長持ちします
アヤコさん
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スープジャーは保温も保冷もでき、季節によって使い分けができるので、ひとつあるとお弁当の幅が広がります。夏は冷たくして麺を入れる、冬は豚汁やおでんなどもいいですね。大きめの具材を入れると食べ応えが出ますし、献立のマンネリ防止にもつながります。私は前の日の夜ご飯に汁物を多めに作っておき、翌朝にパンやご飯と一緒にお弁当にすることも。寝坊したけどお弁当は絶対必要!という緊急事態も乗り越えられますよ。

これまで、お弁当箱のタイプ別にその魅力や活用法を教えていただきました。実際にお弁当を作るとなると、どこに何を詰めるか迷ってしまいがちなんですよね……。アヤコさん、何か良い方法はないでしょうか?

アヤコさん
アヤコさん

まずは何をどこにおくか、おおよそのレイアウトを決めておくのがいいですね。私はよく「たまごの住所を決めよう」と言っています。たまご焼きやゆでたまごなどのたまご料理はお弁当のスタンダードなおかず。どんなお弁当箱でもたまごは右側に配置すると決めると、後から盛り付けるおかずの位置も自然と決まりますよ。私はいつも、たまごのおかず→メイン→すき間に小さなおかず、といった順番で詰めることが多いです。

たまごのおかずを基準に、全体の配置を決めていくんですね。その他、詰める時に気を付けた方がいいことはありますか?

アヤコさん
アヤコさん

他には「同じ大きさのおかずを一緒に並べない」「彩りや形など、おかずの配置にメリハリを持たせる」といったことを意識すると、バランスよく詰められると思います。

お弁当づくりというと、早起きして、栄養バランスも彩りも気にして…と、ハードルの高さも感じてしまいます。お弁当づくりを毎日続けているアヤコさんは、どんな気持ちで取り組んでいるのでしょうか。最後にお聞きしました。

アヤコさん
アヤコさん

私は前日の残り物も入れますし、冷凍食品も当たり前に使います。レシピとは言えないような、ゆでただけの野菜も(笑)。お弁当づくりは毎日続けることが一番の難関なんです。品数やレパートリーにこだわらず、「同じおかずでもいい」と割り切り、肩の力を抜いていきましょう!

毎日のお弁当づくりは大変ですが、家の外で食べるお弁当のおいしさや、「おいしかった!」というご家族の声もきっと励みになるはず。ご家庭に合ったお弁当箱を見つけて、お弁当づくりを楽しく&気負わず習慣化していきたいですね。

撮影:山下コウ太
編集:Nadia
執筆:田窪 綾
調理師免許を持つフリーライター。惣菜店やレストランで8年ほど勤務経験あり。食分野を中心に、Webや雑誌で取材やインタビュー記事作成などを行っている。

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