マイボトル持ち歩きでサステナブルな生活を!

ペットボトルの使用量を減らして脱プラスチックへ。持続可能な社会の実現のために、私たちが今できることを考えてみませんか。一人一人の小さなチャレンジが未来につながります。

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日本でもレジ袋の有料化から始まった脱プラスチック社会への動きは、今、世界中で加速しています。増え続けるペットボトルも大きな課題のひとつ。私たちも身近なところからペットボトルを減らす暮らしを始めることができます。キーワードは「マイボトル」。今回は全国に給水スタンドを設けている無印良品(株式会社良品計画)を訪ね、持参した水筒にお水を入れてきました。

最近よく耳にする「サステナブル」という言葉。意味は「持続可能な社会」、つまり地球環境に配慮した社会を築きましょうという意味で使われています。
なんだか難しそうな響きですが、実は私たちの毎日の生活にも直結している、とても身近な話です。
コンビニやスーパーで買い物をすると付いてきたレジ袋。そのレジ袋の有料化で、エコバッグを持ち歩くようになった人も多いのではないでしょうか。
有料化の目的は“脱プラスチック”。
これもサステナブルな社会へ進むための有効な取り組みです。

そして脱プラスチックといえば、レジ袋以外にもうひとつ、とてつもなく膨大な廃棄物となっているプラスチック製品があります。そうです、ペットボトルです。
夏の暑い日には1日に何本も買って飲んでいる人もいるのでは? このペットボトルの使用量を減らす取り組みとして、今、マイボトルを持ち歩いて行動する人が増えています。そして、そんな人たちのために全国各地に給水スタンドを設置しているのが「無印良品」です。

©良品計画

▲無印良品給水スタンド(無印良品 直江津)

©良品計画

▲自分で水を詰めてくり返し使う「水」ボトル

おしゃれでかわいい水筒を持ち歩いている人を最近、街でよく見かけます。マイボトルは、プラスチックごみ削減だけでなく、自動販売機でジュースを買ったりカフェでコーヒーを飲んだりする機会が減り、お金の節約にもなります。

かばんやバッグに入れると荷物が重たくなるから嫌という意見も聞きます。でも、携帯用のマイボトルもたくさん売られていて、色や種類も豊富ですし、バッグにもすっぽり入りますよ。
特に夏の暑い盛りは熱中症が心配ですから、ちょっとした買い物やお散歩にもマイボトルに麦茶や水を入れて持ち歩けば安心です。

ただ、小型のマイボトルだと、すぐに中身を飲み切ってしまうのが問題。たしかに120mlサイズの水筒などは、一回飲んだら空になってしまいそうですね。
でも心配はご無用。飲んでしまったら、給水すればいいんです!

©良品計画

▲無印良品 銀座

©良品計画

▲1階店内

誰もが知っている無印良品ですが、一部の店舗に給水機が設置されているのをご存じでしょうか。この給水機、誰でも無料でマイボトルに水が入れられるというので、早速、銀座店に行ってみました。

銀座店1階の右手、青果売り場と奥のブレンドティー工房の中間に、給水機が設置されています。

4階にも給水機が。
MUJI BOOKSの先、一番奥に設置されていました。

持参したサーモスの水筒を手提げから出して、準備完了。

操作は簡単。まず、注ぐ水を「常温水」と「冷水」から選びます。
次に注水量を設定します。120ml、180ml、300mlの3段階からボトルに合わせた量を選び、注ぎ口についているボタンを押したら給水が始まります。

設定の量になったら自動的に水が止まるため、魔法びんのように中の見えないボトルでも、こぼれる心配はありません。
1分足らずで350mlのボトルに給水が完了しました。

なお、感染症対策のため、一部の店舗では現在、店舗スタッフが水を入れてくれるところもあります。

無印良品では、プラスチック原料を中心とした商品パッケージを、無くす、もしくは再生紙などの代替素材へ変更をしていくなど、プラスチックごみ削減の取り組みを進めています。店舗内の給水機の設置も、その一環。地球資源の循環と廃棄物削減に向けて、ペットボトルの使用量を減らすのが目的です。

「近くに無印良品の店舗が見当たらない」という方もご安心を。給水できるポイントは、無印良品が提供している「水」アプリで探すことができます。アプリをスマートフォンなどにダウンロードしておけば、自分が今いる場所から最寄りのポイントが地図に表示されます。

©良品計画

「水」アプリはApp StoreやGoogle Playからダウンロード可能です。
無印良品の店舗以外にも、公共施設など無料で給水できる地点とそこまでの距離や経路がわかるようになっています。会社や学校など、よく行く場所の近くにある給水ポイントはもちろん、旅先などの土地勘がない場所でも給水ポイントを見つけることができます。

これは災害対策のひとつでもあり、全国各都市の水道局などからの情報を基に、ポイントが順次追加されているそうです。
図書館や地域センター、役所、公園などの公共施設が給水ポイントになっているケースが多いのはそのためです。

ペットボトルの削減は、ほんの小さな一歩かもしれません。でも、1日に1本、ペットボトルの使用を減らせば、1人で、1年に365本が削減でき、マイボトルを持つ人が10人、100人と増えていけば、単純計算でも相当量を減らせます。

もちろん、脱プラスチックのチャレンジだけで持続可能な社会がすぐに実現するわけではありません。しかし、私たちの意識や暮らしを変えるきっかけにはなりそうです。
海洋汚染や地球温暖化、それに伴う生態系への影響も深刻です。地球人である以上、私たちも無関係ではいられないはず。
お気に入りのマイボトルを持ち歩くことから始めてみませんか?

<ライタープロフィール>
三浦顕子(みうら・あきこ)
料理雑誌、ビジネス誌などの編集を経て、フリーランスのライターとして独立。縫物、編み物などの手仕事と文房具が好き。

編集:オフィス福永

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