「玉子を焼く」だけじゃない! 玉子焼きフライパン活用レシピ

「玉子を焼く」だけじゃない! 玉子焼きフライパン活用レシピ

一家に一台はある玉子焼きフライパン。実は、アイデア次第でさまざまな料理に活用できるのをご存知でしょうか。そこで今回は、玉子焼きフライパンを使った“玉子焼き以外”のレシピをフードスタイリストの高橋ゆかりさんに教えていただきます。

この記事をシェアする

Facebook X LINE

★取材にご対応いただいたのはこの方★

高橋ゆかり タカハシ・ユカリ

高橋ゆかり

タカハシ・ユカリ

フードスタイリスト。食を中心に様々なスタイリングを手がけ、雑誌や書籍、広告などで活躍。自然の香りのアイテムや雑貨を扱うショップ『Panenka yeast』を運営。

その四角い形状から、玉子焼きを作る時しか出番がないという家庭も多い玉子焼きフライパンですが、「それだけではもったいない!」と高橋さん。

「小ぶりで深さのある玉子焼きフライパンは、少量の炒め物やスープを作るのにももってこいの調理器具。いつもは丸いフライパンで作る料理も、玉子焼きフライパンで作れば長方形の形を活かしたかわいい見た目に仕上がります。今回は、ホームパーティーでも喜ばれるおしゃれでおいしい2品のレシピをご紹介します」

▲四角くカットしてピンチョス風に仕上げると、食べやすくておしゃれな仕上がりに!
▲使用するのは深型の玉子焼きフライパン/KFF-015DE  4,400円(税込)

「いつもは丸く焼き上げるフリッタータを、スクエア型にしてピンチョス風に。深型フライパンなので生地にボリュームが出て、ふんわりとリッチな食感になり、おもてなし料理にも最適です。サーモンに塩味があり、サーモンと相性のいいカッテージチーズでコクが出るので、味付け用の塩こしょうは少量でしっかり味が調います」(高橋さん)

<材料>

・卵…4個
・スモークサーモン…50g
・インゲン…5本
・ほうれん草…3株
・カッテージチーズ…50g

<作り方>

【1】.インゲンはさやを取り、5㎝の長さに切る。ほうれん草も同じ長さに切る。サーモンは食べやすい大きさに切る

【2】.卵を割り入れしっかりと溶きほぐしてから、カッテージチーズを加えてよく混ぜ、塩、こしょう(分量外)を軽く振る。カッテージチーズは少し塊が残っていてもOK

<Point!>
カッテージチーズがなければ、パルメザンチーズで代用してもOK!

【3】.【2】にサーモンを加えて混ぜ合わせる

【4】.フライパンをしっかり熱して油(分量外)を入れたら、いんげんとほうれん草をフライパンに入れて炒める

【5】.【4】に【3】を注ぎ入れる。火を中火にして菜箸で混ぜながら生地に火を通す

<Point!>
具材を均一に散るようにバラしながら底にしっかり沈めると、表面がきれいに仕上がる。

【6】.少し半熟気味の炒り卵程度になるまで水分が飛んだら、アルミホイルをしっかりと被せて弱火で5分焼く

【7】.生地をひっくり返し、アルミホイルをかけて反対の面を3分ほど焼く

<Point!>
生地をひっくり返すときは、平らなお皿を当てて返してからフライパンに戻すと失敗が少ない

【8】.粗熱が取れたら好みの大きさに四角くカットする

▲玉子焼きフライパンとホットケーキミックスで、ロールケーキ作りに挑戦!
▲使用するのは浅型の玉子焼きフライパン/KFF-013E 3,520円(税込)

「ホットケーキミックスとフライパンで手軽に作れる、おうちで食べる簡単おやつです。オーブンを使わないから、気負わず簡単にスポンジを作れるのがポイント。今回は、玉子焼きフライパンの長方形を活かした、ロールケーキに仕上げました。生クリームにはクリームチーズを合わせて、さっぱりとした甘さに仕立てています。フライパンは浅い方が、生地が巻きやすくておすすめです」

<生地の材料>
・卵…1個
・ホットケーキミックス…大さじ3(①)
・グラニュー糖…15g(②)
・牛乳…大さじ1(③)
・植物油…小さじ1

<チーズクリームの材料>
・生クリーム…50ml(④)
・クリームチーズ…15g
・グラニュー糖…5g(⑤)
・オレンジ…1/4個
・キウイ…1/4個

<生地の作り方>

【1】.卵をボウルに割り入れ、ハンドミキサーで混ぜる。フライパンは弱火で熱しておく

【2】.【1】にグラニュー糖を2回に分けて加え、ミキサーの跡がしっかりと残る状態まで丁寧に混ぜる

【3】.【2】に植物油、ホットケーキミックス、牛乳を加えさっくりと混ぜる

【4】.フライパンを火にかけ、熱くなったらいったん濡れ布巾の上に置く

<Point!>
焼く前に濡れ布巾に置くことで、フライパンの温度が下がりムラなく均一に生地が焼き上がる。

【5】.キッチンペーパーなどを使ってフライパンに油を塗り、3の生地をフライパンの少し上から注ぐように落として空気を抜く

【6】.【5】にアルミホイルをピッタリと被せ弱火で5分焼き、極弱火でさらに3分焼く

【7】.生地をラップの上に取り出し、冷ます

【8】.冷ましている間にクリームを作る。フルーツを細かくカットする

【9】.クリームチーズにグラニュー糖を加えハンドミキサーで混ぜる。さらに生クリームを加え、ツノが立つまで混ぜる

【10】.クリームチーズを生地の2/3程度の面に塗る。カットしたフルーツを生地の真ん中あたりに均一に並べる

<Point!>
断面がきれいに仕上がるよう、フルーツは交互に並べる。

【11】.ラップを使いながら生地を巻き、ラップのはじをねじる

【12】.【11】を冷蔵庫に入れ30分以上置く

▲断面も美しい、彩りのいい2品が完成!

2つのフライパンを使い分けて、彩りのきれいな料理2品があっという間に完成! さっそくいただきます。

▲お気に入りのお茶と一緒におやつタイム

フリッタータはサーモンの塩気が程よく、野菜もたっぷり入っていて食べ応えも抜群。いんげんのシャキシャキ食感も楽しく、いい脇役になっています。サーモンのピンクの彩りもよく、ホームパーティーのおつまみやピクニックのおかずにしたら褒められそう。高橋さんによれば、「パイシートを敷けばキッシュも作れますよ」とのこと。キューブ型にカットしただけで、ちょっと特別な料理に見えるのもポイントが高いです。

ロールケーキはどこか懐かしい素朴な味わいで、何個でもパクパク食べられそうなふんわりと軽い食感。今回はオレンジとキウイの酸味に合わせてクリームチーズを混ぜましたが、「合わせるフルーツによって生クリームのままでも、バニラエッセンスを加えたりしてアレンジを楽しむのもいいですね。少ない粉の量で作れるので、ホットケーキミックスが余った時に作ってみるのもおすすめです」と、高橋さん。こんなおやつがあったら、自宅のティータイムが特別な時間になること間違いありません。

最後に、調理に使用した2つの玉子焼きフライパンの使い心地を、高橋さんにお聞きしました。

「今回はじめてサーモスの玉子焼きフライパンを使用しましたが、耐久性コーティングが施されているので、焦げにくくとても洗いやすいなと思いました。熱伝導がいいので、ロールケーキの生地がムラなくきれいに焼けるのも嬉しいです。特に気に入ったのは深型。大量に野菜を炒めてもこぼれず、角ばっているから汁物など器にそのまま注ぎやすく、使いやすいのがいいですね。鶏団子やハンバーグの種などを敷き詰めて焼けば、成形いらずで手間も省けそうです」

使い道が限られていると思いきや、意外にも万能な玉子焼きフライパン。いろいろなレシピでぜひ活用してみてはいかがでしょうか?

取材・執筆:坂井あやの
撮影:米山典子
編集:verb

この記事をシェアする

Facebook X LINE

プラスサーモス おすすめの商品