お肉しっとり! シャトルシェフで作る「はじめての参鶏湯」

からだと心に沁みわたるような、温かい料理に幸せを感じる季節です。こんな時期こそ、日頃の冷えや疲れをやさしくいたわってくれる「参鶏湯(サムゲタン)」なんていかがでしょうか? スーパーに売っている食材だけで作れるのに本格的な味わいのレシピを、参鶏湯研究家・脇もとこさんに教えてもらいました。

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脇 もとこ(わき・もとこ)

脇 もとこ

(わき・もとこ)

参鶏湯研究家、スタイリスト、参鶏湯スパイスセット開発&販売など、活動は多岐にわたる。薬に頼らず身近な食材で体調を整えられるように、という意味も込めた「HOME KITCHEN PHARMACY」というプロジェクトを掲げ、発酵食品や薬膳のワークショップを展開。
HP:https://homekitchenpharmacy.stores.jp/

日ごとに寒さが本格的になっていく今日このごろ。鍋料理や煮込み料理が食卓に欠かせないこの時期は、我が家ではシャトルシェフが大活躍します。

さっと加熱した調理鍋を保温容器にセットしておくだけで、予熱でじっくり料理を仕上げてくれるので具材が煮くずれせず、しっかり味が染み込んでいきます。ガス代や電気代の節約にもなるし、「うっかり火にかけたまま放置して大失敗……(泣)」なんて事態も回避できる優れものです。

シチューやおでんなどは定番メニューだけど、新しいメニューにも挑戦したい! そこで気になったのが、からだをポカポカと温めてくれるイメージのある韓国料理の「参鶏湯」。薬膳料理のひとつでもある参鶏湯には、冬のからだと心を癒してくれる栄養がたっぷり含まれているのだそう。

これからの季節の自炊生活をより豊かにするために、参鶏湯研究家・脇もとこさんの元を訪ねました。

脇 もとこさん
脇 もとこさん

参鶏湯は、からだを温めてくれるうえに消化も良い料理です。日頃からコンスタントに食べていれば、体調も整ってくると思います。からだが疲れてエネルギー不足気味だったり、体調が優れなかったりする日にも、ぜひ召し上がってほしいですね。

本格的な参鶏湯は生薬を入れるのですが、今日はスーパーで購入できる食材のみを使ったレシピをご紹介します。

実は今回初めてシャトルシェフを使ったのですが、鶏肉がとても柔らかくしっとりと仕上がって驚きました。火加減を気にする必要もないし、煮込み時間が長めな参鶏湯との相性もよいですね。

ぜひ、鍋のフタをパカッと開けた瞬間の幸福感を味わってほしいです。

それでは、さっそく手順を教えてもらいましょう!

▲朝食や夜食のほか、スープジャーに入れてランチにもおすすめ
  • 【A】
    • 鶏肉 約500g(手羽元4〜5本、もも肉1枚程度)
      ※手羽元・もも肉・むね肉・骨付き部位など2〜3種類をブレンドするのがおすすめ
    • もち米…50g
    • ニンニク…3片
    • しょうがスライス…2枚
    • 長ネギの青い部分…1本分
    • 玉ねぎ …1/4個(皮をむいたもの)
  • 【B】
  • 長芋(または山芋)…10cm(皮をむいたもの)
  • すり胡麻…大さじ2
  • 塩…小さじ2杯~
  • 万能ネギ… 5本(小口切り)

【1】 調理鍋に【A】と7分目程度の水を入れて強火にかけ、沸とうしたらアクを取る。

脇 もとこさん
脇 もとこさん

鶏肉はお好きな部位でOKですが、今回は手羽元ともも肉を使っています。骨付き肉を入れるとコクと旨味が出るのでおすすめです。アクをしっかり取り除くことがおいしく作るためのポイント!

【2】【B】を加える。

▲長芋は擦りおろして入れる
▲そのあとに、すり胡麻と塩を加える
脇 もとこさん
脇 もとこさん

長芋や山芋は滋養強壮に優れた食材で、スーパーで手に入る野菜の中では最も生薬に近いと言われるほど。体力が落ちてきたな……というときに温かい汁物にプラスするのがおすすめです。胡麻は、内臓を潤して不調を整えてくれる良質な油分を含んでいます。

【3】 フタをずらして弱火で10分煮る。アクが出たら再び取り除く。

脇 もとこさん
脇 もとこさん

フタを少しずらした状態にしておき、余分な水分を逃がしましょう。スープがしっとりトロトロの口当たりになります。

【4】 長芋をほぐすように全体を混ぜたら、火からおろして、保温容器に30分以上入れる。

脇 もとこさん
脇 もとこさん

あとは待つだけ! この時間を活用して薬味を切ってお皿を用意しておきます。30分以上経ったら、フタを開けて鶏肉に火が通っているか確認してみましょう。

【5】しょうが、長ネギ、玉ねぎを取り出し、お好みで万能ネギを散らしたら、木ベラで鶏肉をほぐす。

脇 もとこさん
脇 もとこさん

今回はスーパーでも手に入る材料でご紹介しましたが、高麗人参や棗(ナツメ)などの薬膳食材を入れてももちろんOK。薬味は、セリやクレソンも合いますよ。このレシピはお塩だけの優しい味わいなので、お好みでコショウやキムチ、高菜漬けなどをトッピングしてもおいしいです。

▲あっという間に参鶏湯のできあがり!

作っている最中からおいしそうな香りに癒され、出来上がって鍋のフタを開けた瞬間に湯気がふわりと立ち上り、なんともいえない幸せな気分に。食べる前からすでに健やかになってきているような気がしました。毎日の食卓にこんなごはんが出てきたら、嬉しいだろうなぁ。

▲温かい一皿を召し上がれ
脇 もとこさん
脇 もとこさん

元々は娘が小さい頃によくリクエストされて作っていた参鶏湯。子どもから大人まで本当にみんな喜んでくれるから、来客時のおもてなし料理にもなるんです。シャトルシェフだと鍋敷きなしでそのまま食卓に出せて、温かさもキープしてくれるのが良いですね。

▲参鶏湯を食べてほっとひと息つく脇さん

参鶏湯は、一度にたっぷり作って冷蔵や冷凍でストックしておくのもおすすめ。粗熱が取れたら、保存容器に入れましょう。

▲冷凍保存する場合は、ネギを入れずにストックしてください(撮影:ノオト)

冷蔵なら約5日、冷凍なら約2か月を目安に保存ができます。お家の冷蔵庫に参鶏湯のストックがあれば、忙しい日々でもきちんと自分を整えてあげることができそうです。

今回の参鶏湯作りでは、3〜5人前の調理に便利なサーモスのシャトルシェフ(KBJ-3001)をご使用いただきました。

▲ダークカラーのデザインがおしゃれなキッチンにも馴染んでいて◎

サーモスの保温技術を活かして作られたシャトルシェフは、シンプルな煮込み料理をぐっとおいしく仕上げてくれるアイテム。

また、参鶏湯ってお家で作るには少しハイレベルなのかなと思っていたけれど、今回教わった脇さんのレシピは、そんな思い込みを払拭してくれるものでした。一度作ってみたら、手軽さとおいしさにびっくりしちゃうかも。

今年の冬はぜひ、シャトルシェフで作った参鶏湯を定番の一皿として取り入れてみていただきたいです。

執筆:山越栞
撮影:小野奈那子
編集:ノオト

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