【夏弁特集】野上優佳子さんの「そうめん弁当」と「台湾おにぎり」

数々のお弁当本が人気のお弁当コンサルタント・野上優佳子さんに、冷たい麺つゆで食欲のない日でもつるつるといただけるスープジャーを使った「そうめん弁当」と、ボリューム満点なのに片手で食べられる「台湾おにぎり」のレシピを教えてもらいました。

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野上 優佳子(のがみ・ゆかこ)

野上 優佳子

のがみ・ゆかこ

料理家・弁当コンサルタントとして新聞、雑誌、TV、ラジオ、ウェブ、全国各地での講演など多メディアで活動中。『スープジャーで楽するおべんとう生活』(笠倉出版社)、『野上さんちの超ラクチン弁当』(学研プラス)など著書多数。
Twitter:@nogami_y

暑い季節のお弁当作りは、食中毒の心配があってピリピリしがち。でも、実は夏だからこそ楽しめるお弁当もあるんです。どんな食材やおかずを選んだら安心しておいしく食べられるか、前編でご紹介したコツをおさらいしながら、野上さんに夏弁作りを教えていただきます。

まずは、スープジャーに麺つゆを入れ、茹でたそうめんをお弁当にした夏ならではの「そうめん弁当」。茹で豚には、菌の繁殖を抑える効果があるわさびを添えました。マヨネーズにわさびを入れたり、お浸しにもわさびを加えて味つけするなど、ぜひお弁当にも活用してみてください。スープジャーはあらかじめ氷水を入れて冷やしておきましょう。

野上さん
「栄養バランスを考えて、なめことオクラ、大根おろしを麺つゆに入れました。とろんとした食感で食べやすく、つゆも麺にからみやすくなります。一日外にいなくてはならない日のランチにも涼しくてぴったりです。そうめんは一口サイズに分けて入れておくと、手間取らずに食べられます」

  • そうめん 100g(2束程度)
  • なめこ 1/2袋(約100g)
  • オクラ 4本
  • 麺つゆ 200ml
  • 豚しゃぶ肉、わさび、ネギ、大根おろしなどの薬味をお好みで

1. オクラは塩を振って板ずりした後、水洗いする。ガクを切り落とし、1cm幅に切る。
2. なめこと1を耐熱皿に入れて、ふんわりとラップをして600Wの電子レンジで2分加熱する。
3. 一度混ぜたら、40秒再加熱する。レンジから取り出し、ラップを外して冷ます。
4. 3と大根おろしと麺つゆを合わせて冷蔵庫で冷やし、出かける直前にスープジャーに注ぐ。スープジャーは注ぐ前に氷水で1〜2分冷やしてくおくと◎。

最近ちょっとしたブームになっている「台湾おにぎり」。具材が1種類の日本のおにぎりとは違い、お漬物や煮卵、揚げパンなどがたっぷり入っていて、棒状のフォルムが印象的です。片手で食べやすいのにボリューム満点! 夏はごはんが傷まないように、酢飯で作るのが野上さん流です。

野上さん
「酢飯で作るとごはんがまとまりやすいので、ぎゅっと押さえればできあがってしまうカンタンなおにぎりです。今回は炒り玉子と高菜漬け、サバ味噌缶の汁気をよく切って生姜みじん切り小さじ1と炒ったものを入れました。そぼろや梅、甘酢漬けにしたきゅうりなどでもおいしいですよ」

  • 酢飯 約150g(お茶碗1杯の熱々ごはんに、すし酢大さじ1程度)
  • 高菜漬け 大さじ1
  • 炒り玉子 1/2個分
  • サバ味噌缶の生姜炒め 大さじ1

「お弁当」というと、おにぎりに玉子焼き…というイメージが強くなってしまいますが、よく考えてみれば、自分または家族が食べたいものを自由に入れていいもの。涼を感じるそうめんや、台湾おにぎりのように旅行先で食べたものを入れれば、ちょっとしたマンネリも打開されそうです。

どんな場所で、どんな気持ちや疲れ具合でそのお弁当をひらくのか、考えながら作ってみると、またいつもと違った発想のお弁当ができあがるかもしれませんね。


撮影:小野奈那子
編集:ノオト

吉川愛歩

吉川 愛歩

よしかわ・あゆみ

食のライター・料理家。暮らしと食の出版やコンテンツ制作に携わる。『メスティンBOOK』(山と渓谷社)、『キャンプでしたい100のこと』(西東社)などの執筆とレシピ監修を担当。児童向けのレシピつき小説『こねこのコットン チアーカフェストーリー』(学研プラス)が好評発売中。
Instagram:@yoshikawaayumi

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