アクアソムリエに聞く! 炭酸水をおいしく味わうためのポイントとは?

アクアソムリエに聞く! 炭酸水をおいしく味わうためのポイントとは?

爽快感のある飲み心地で、ちょっとしたリフレッシュにぴったりな「炭酸水」。炭酸水の種類、選び方、飲み方についてアクアソムリエの鶴田雅人さんに教えてもらいました。

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鶴田雅人

鶴田雅人

つるた・まさと

日本アクアソムリエ協会認定、アクアソムリエマイスター・公認講師。アクアソムリエとして10年以上活動中。水の味の違いへの興味から資格を取得し、国内・海外のミネラルウォーターを毎日4本以上飲み続けている。水の世界を広めるため、メディアにも多数出演。主な出演に日本テレビ系列「月曜から夜ふかし」、 フジテレビ系列「99人の壁」など。
Twitter:https://twitter.com/aquasomme/

近年の健康・美容意識の高まりによって身近になってきた「炭酸水」。リモートワーク中の気分転換や、おうち飲みを充実させたい! というニーズにもマッチして、その市場は伸び続けているそう。2020年の全国清涼飲料連合会の発表によると、無糖炭酸水の商品数は13年連続で拡大しています。

「ここ数年のトレンドは、ガツンとした爽快感のある『強炭酸』や、レモンやライムなどの『フレーバー炭酸水』で、オリジナリティのある商品が大手飲料メーカー各社から展開されるようになりました。どれもおいしく飲みやすい炭酸水ばかりですが、それぞれに個性があります」と教えてくれた鶴田さん。

さっそく、炭酸水の種類や健康効果、炭酸水をおいしく味わうポイントを教えていただきましょう。

炭酸水は、以下3種類に分類することができます。

元々炭酸ガスを含んでいる水。採水地によって炭酸ガスの強さや、泡の細かさに違いが見られる。特にヨーロッパには、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルが豊富なものが多く、栄養豊かで味に個性があるものが多い。

天然水に炭酸ガスを人工的に加えている水。ベースとなる天然水の栄養や味わいはそのままに、炭酸の爽快感を加えている。炭酸の強さはそれぞれ調節している。

天然水ではなく、人工的に不純物を取り除いた純水に炭酸ガスを加えている水。水自体の味わいにクセがないのが特徴。炭酸は強めのものが多い。


鶴田さん
「ベースとなる水も炭酸ガスも、天然or人工という点で優劣はありません。その時々で好みの炭酸水をチョイスするのがよいでしょう。炭酸ガスの強度は『GV(ガスボリューム)』という単位で段階評価され、一般に数が大きいほど炭酸を強く感じます。近年は、5GVの『強炭酸』が人気傾向にありますね」

健康や美容意識が高い人にも人気がある炭酸水。以下のような効果が期待できるといわれています。

炭酸水には、胃を刺激して胃酸を分泌させ、消化機能を促す効果が期待できる。また、腸のぜん動運動を活発にするため、スムーズな排便をサポートするともいわれている。

炭酸水を飲むと、血中の二酸化炭素濃度が高くなり、血管が広がるとされる。その結果、血流がアップして疲労物質が流れやすくなる。運動後の疲労軽減や血行不良による肩こり改善などが期待できる。

炭酸水によって、血流が促進されれば、代謝がアップして老廃物も排出されやすくなる。肌や髪の艶がよくなったり、冷えが解消されたりといった美容効果が期待できる。

炭酸水には、安静時に優位になる副交感神経を刺激して、意識をリラックスモードに切り替えてくれる効果があるとされる。カフェインを含まない炭酸水は、仕事や家事の合間のリフレッシュに最適な飲みもの。

鶴田さん
「炭酸水はいつ飲んでも構いません。私は朝起きてすぐにコップ1杯(150ml程度)飲んで胃腸を刺激しています。食べ過ぎを防止したい方には、コップ2杯程度(300ml程度)の炭酸水を飲んで、お腹を膨らませる方法もお話ししています。ただ、少量の炭酸水を食前に飲むと胃腸が適度に刺激されて、食欲が増進されるといわれています。

炭酸水にはそれぞれの使い方があり、自分に適した量もそれぞれに異なりますので、色々試して自分にぴったりの飲み方を探してみてください!」

ここからは、近年商品数が増えている炭酸水のメジャーなラインアップについて教えていただきましょう。

スーパーやコンビニで手軽に購入できるようになった、フレーバー炭酸水。日常的にも飲みやすく、無味無糖の炭酸水は少し飲みにくい…と感じている方にもオススメ。

鶴田さん
「レモンやライムといった柑橘類から、りんごや桃など幅広いバリエーションが楽しめるようになりました。ただし意識してほしいのは、糖分量。表示上ノンカロリーとされても糖を含むものもあるので、ヘルシーな炭酸水を飲みたい方は必ずチェックしておきましょう」

お酒の割材としての炭酸水は、爽快感が際立つ強炭酸水がオススメ。純水を使っている商品が多いため、味にクセがなくアルコールの風味を損なう心配もありません。

鶴田さん
「最近のブームで、各社さまざまな製法の強炭酸水を発売しています。自分の好みに合った強さを飲み比べしてみるのも楽しいですよ」

お好みの水に炭酸ガスを加え、自宅でフレッシュな炭酸水を作ることができる「炭酸水メーカー」も続々登場しています。市販のミネラルウォーターで、オリジナルの炭酸水を楽しむことができます。

鶴田さん
「硬度の高い水は炭酸ガスを入れると飲みやすくなります。その日の気分に合わせて、強炭酸や微炭酸など変化をつけることができるので、一度使い始めるとハマってしまいますよ(笑)」

どんな炭酸水も、おいしく味わうためには炭酸ガスをできるだけ逃さないための工夫が必要です。しかし、フタをあけて空気に触れた瞬間から炭酸ガスはどんどん抜けていきます。

炭酸水のおいしさをキープするためには、どうしたらよいでしょうか?

どんな容器の炭酸水も、基本は「フタをあけたら早めに飲み切る」ことが大切です。

鶴田さん
「炭酸ガスをなるべくキープするためには、気密性の高い容器に入れ替えるとよいでしょう。持ち運びに便利なペットボトルは目に見えない微細な穴が空いているので、瓶に比べると密閉性が弱いです。缶は密閉性には優れていますが、アルミ素材のニオイが炭酸水にうつってしまう場合があります」

炭酸水は、温度が上がるほど炭酸ガスが抜けていき、本来のおいしさが損なわれていきます。感じ方に個人差はあるものの、鶴田さんが炭酸水を味わうために基準にしているおいしい温度は、10℃前後とのこと。

鶴田さん
「家庭用冷蔵庫の野菜室の平均温度は、約3~8℃といわれています。私は、野菜室に発泡スチロールを入れて10℃前後の温度をキープしています。炭酸ガスが抜けた炭酸水は、爽快感がないうえに酸味などが残った水になってしまうので、温度キープは重要です。逆に炭酸の強さや刺激を突き詰めたい方は、キンキンに冷やしても構いません」

3月1日に「サーモス 保冷炭酸飲料ボトル(FJK-500/750)」が発売されました。ステンレス製の魔法びん構造だから、おいしい温度をキープしたままの炭酸水を楽しむことができます。

フタを少し回すと“シュッ!”と圧力が抜け、さらに回すと開くという2段階構造で、炭酸ガスが吹きこぼれにくくなっています。せんユニットは、簡単にパーツが分かれるので、すみずみまで洗えてお手入れも楽々。炭酸水の他、ビールやスポーツ飲料にも対応しています。

「商品のバリエーションが増えただけでなく、炭酸水メーカーや炭酸専用保冷ボトルの登場により、ますます炭酸水の市場は盛り上がると思います」と鶴田さん。

オフィスや自宅はもちろん、アウトドアやジムなどのリフレッシュシーンにもぴったりな炭酸水。炭酸専用保冷ボトルはアルコールを入れることも可能なので、クラフトビールの量り売り店でのテークアウトなどのシチュエーションにも活躍します。

だんだんと暖かな気候となり、炭酸水がますますおいしく感じる季節がやってきます。家でも外でも、おいしい温度をお楽しみください。


執筆:つるたちかこ
編集:ノオト

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