ケータイマグの歩み 飲みものをいつでも
持ち歩けるケータイマグ

サーモス ケータイマグ

サーモスのケータイマグが日本に登場したのは1999年。
当時は、日常的に水筒を持ち歩くということが一般的ではありませんでした。
しかし今では多くの方がケータイマグを通勤や通学バックに入れ、飲みものを持ち歩くというスタイルがすっかり定着しました。

「持ち歩く」と「手軽に飲める」を両立

飲みものを携帯するなら、漏れない構造でなければいけません。

しかし水筒のようにコップを外して、中せんを回して開け、コップに飲みものを注ぐという使い方は手軽とは言いがたいものでした。

ケータイマグは、水筒のように携帯でき、マグカップのように手軽に飲める、というコンセプトで1999年に作られました。初代のケータイマグはフタを回して開ける、今では「スクリュータイプ」と呼んでいる仕様でした。

さらに手軽に飲みたいときにすぐ飲めるような仕様を目指して開発したのが、2000年に発売した「JMW-350」。今ではサーモスの定番となった、ロックリング付きのワンタッチ・オープン構造を初めて採用したケータイマグです。

飲みものがこぼれないような密閉性と、誤作動によりフタが開かないようにするロックリングが付いていて持ち運びも安心。飲むときはロックリングを外してワンタッチでフタが開き、そのまま口をつけて直接飲むことができます。

このワンタッチ・オープン構造は、現在のケータイマグでも人気です。

真空断熱携帯用マグカップ JML-351
1999年に発売した初代のケータイマグは、
フタを回して開ける仕様でした。(JML-351)
真空断熱ケータイマグ JMW-350
2000年に発売したJMW-350。ロックリングを外してワンタッチで開く機構が初めてケータイマグで取り入れられました。

女性を中心にじわじわと人気が広がる

子どもが水分補給のためにスポーツボトルを持ち歩くのと違い、大人がお茶やコーヒーなどの飲料を水筒に入れて持ち歩くことは、発売当時はまだまだポピュラーではなく、発売当初はなかなか普及しませんでした。

しかし2004年頃から、女性の間でハーブティー人気が高まり、自宅で入れたハーブティーを会社や外で楽しむ人が増えてきました。やがてコーヒーやお茶など、思い思いの飲みものを持ち歩くスタイルが広がり、ケータイマグ人気は女性を中心に広がっていきました。

ハーブティーのブームによって、自宅で淹れた飲みものを持ち歩く人が増えていきました。

さらに2007年頃にはエコロジーへの関心が高まり、紙コップやペットボトルなどを使い捨てないマイボトルの存在がクローズアップされていきます。

そのうえリーマンショックなどの社会情勢に伴って、節約を目的にボトルを持つユーザーも増えていきました。

温かいものを温かいまま、冷たいものを冷たいまま、飲みたいときに好きな飲みものがおいしい温度で飲めるというメリットも、ケータイマグが普及した要因のひとつです。

ケータイマグ JMKシリーズ
2006年に発売されたスクリュータイプのシンプルなケータイマグ(JMKシリーズ)。女性にも受け入れられやすいカラーで、ケータイマグ普及のきっかけとなりました。
ケータイマグ JMYシリーズ
現在のサーモスのケータイマグの原型とも呼べるJMYシリーズ。エコロジーへの関心が高まっていた2008年に登場し、年間出荷数100万本を突破した大ヒットモデルです。

さらに進化を遂げるケータイマグ

1999年にはじめて登場して以来、社会の情勢や流行によってケータイマグは多くのユーザーの支持を獲得し、それとともに製品のバリエーションも増えていきました。

日本の業界団体の調べでは、2008年の統計開始以降、マグタイプの出荷本数は1億2000万本(※1)を超えるほどになりました。(※1 2022年4月現在)

ケータイマグ JNLシリーズ
2012年に発売したケータイマグの代表的なモデルJNLシリーズ。
累計2700万本以上(※2)の大ヒットとなり、現在も売れ続けています。
(※2 2022年6月現在)

どこにでも持ち運んで手軽においしい温度で飲めるという基本コンセプトは変わらないものの、製品の重量やサイズ、使いやすさ、洗浄性などといった機能面は更に進化をつづけています。

食洗機対応モデル
すべてのパーツを食洗機で洗えるケータイマグ
すみずみキレイ丸洗ユニット! 真空断熱ケータイマグ JOQ-350/480
パッキン一体型構造でお手入れ簡単なケータイマグ