サーモスWEBマガジン

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思い出の1本を、未来の資源に。サーモス「魔法びん回収サービス」が広げる循環の輪

サーモスが地球環境への負荷低減のため、2023年にスタートした「使用済みステンレス製魔法びん」回収サービス。今回は、「サーモス スタイリングストア 二子玉川ライズ店」店長の久保直人さんと、SDGs推進事務局の谷島若奈さんに、現場で起きた変化やお客さまからの反響、このサービスへの思いと展望を伺いました。

使い終えたボトルに、もう一度役割を

ボトル、タンブラー、スープジャーといったステンレス製魔法びんの再資源化を目指して始まった、サーモスの「使用済みステンレス製魔法びん」回収サービス。

このサービスは、使わなくなったステンレス製魔法びんを、サーモスの直営店の店頭などで回収するというもので、どなたでも利用できます

2023年5月、関東の直営店3店舗だった回収場所は、直営店やアウトレット店舗への設置に加え、スポーツチームとの連携にも広がり、2026年5月時点で全国25拠点にまで拡大。回収量も、2025年度の1年間で約2トン、累計では3.6トン(約 18,000 個のボトル)を超えるステンレス製魔法びんが全国から集まり、再び資源として循環しています。

お近くの回収場所を確認したい方は、サーモス公式webサイトをご覧ください。

▲回収の対象は、ステンレス魔法びん構造のボトル、タンブラー、スープジャー。サーモス以外の他メーカーの製品も回収OK!

店舗に使用済みの魔法びんを持ち込むと、直営店でステンレス製魔法びんを購入する際に利用できる『5%OFF下取りクーポン』が進呈されます

▲クーポンは、持ち込み1回につき1枚もらえる。回収サービスを実施している店舗で使える(使用期限あり)

店舗に集まったステンレス製魔法びんは、リサイクル業者のもとで破砕・選別されたのちに、再資源化されます。

そんな「人と環境にやさしいサーモス」を目指したこの取り組みについて、売り場の最前線でサービスを見守る久保さんと、SDGsの推進事業に取り組む谷島さんに話を聞きました。

回収は終わりではなく、次の商品との出会い

「使用済みステンレス製魔法びん」回収サービスの拠点の中でも、ひときわ多くの製品が持ち込まれる二子玉川ライズ店。意外にも店頭で初めて、このサービスの存在を知るお客さまが少なくないと、店長の久保さんはいいます。

▲「サーモス スタイリングストア 二子玉川ライズ店」の店長、久保直人さん

「店内のポスターやレジ付近に設置された案内や回収ボックスを目にしたお客さまがその場でサービスを知り、『家にも、使ってない魔法びんがあったはず……』と思い出して持ち込んでくださることも多いですね。なかにはその日のうちに自宅へ戻って、ボトルを持ってきてくださる方もいらっしゃいます」

▲二子玉川ライズ店では、レジ付近に置かれている回収ボックス。店舗によってはバックヤードに置かれている場合もあるため、見当たらないときは店舗スタッフにぜひ確認を

「使用済みステンレス製魔法びん」回収サービスの存在を知ったお客さまが家族や友人たちに伝え、口コミで広がっていくことも多いそう。そうしたことから二子玉川ライズ店では、1か月に約100〜120本のボトルが回収されています。

「お引越しやリフォーム、物置の整理などで出てきた古いボトルをお持ちになる方が結構いらっしゃいますね。市区町村の資源ごみとして出すこともできるけれど、せっかくならリサイクルにつなげたいと、持ってきてくださる方が多いです」

回収された魔法びん一つひとつに、物語が宿っていると久保さん。

「『子どもが学生のころ毎日使ったんです』というお母さまや、なかには、何十年も前、サーモスが日本酸素の一事業部だったころのボトルをお持ちいただいたお客さまも。傷や凹みの一つひとつがずっと大切にされていた愛着の証であると感じ、思わぬ懐かしい製品との再会は、お客さまと私たちの思い出が交差するような、はじめての感覚でした。

そういったお客さまの深い愛着に触れるたび、私たちも襟を正す思いがします。しっかりとした責任を持って、この品を社会貢献に繋げなければならない。役目を終えた魔法びんをお預かりするたび、そう身が引き締まるんです」

不用品の回収ではなく、大切な思い出を預かる。その瞬間に立ち会いながら、「今の自分に合う新しい商品」との出会いにもつなげていきます。

「熱いものを入れたときに外側が熱くなるのは、魔法びんの寿命のサイン。そうしたプロとしてのアドバイスを交えながら、最新モデルの驚くような軽さや性能の進化を体感していただく。ライフスタイルの変化に合わせて、たとえばお子さま用から大容量のジャグへといったご提案をすることもあります。

現在、回収サービスを利用した方のうち、多い月だと60%以上の方が新しいステンレス魔法びん構造の製品への買い替えてくださっています」

▲二子玉川ライズ店では、スタッフ手作りのPOPが随所に置かれている
▲オープン5周年を記念して製造された、二子玉川ライズ店限定のボトル(画面中央)も

メーカーの枠を超え、すべてが循環する未来へ

サービス開始当初に比べ、2025年度の回収量は飛躍的に上昇しました。その背景には、「リサイクルに貢献したいというお客さまの主体的な思いがある」と、SDGs推進事務局の谷島さんはいいます。

▲サーモスSDGs推進事務局の谷島若奈さん

「この1年間で、お客さまの意識が明らかに変わってきたのを感じています。

以前は『どこで引き取ってくれるかわからない』という声もありましたが、今はSNSや店舗での告知を通じて、多くの方が『サーモスなら製品と共有した時間や思い出も引き取ってくれる』『サーモスなら資源にしてくれる』と信頼して持ってきてくださいます。

他社製品の回収も行っていますが、それはメーカーの垣根を超えて社会全体で資源を回していきたいという私たちの願いでもあります」

現在は回収した素材をノベルティなどに活用。しかし、サーモスが見据えるのは、もっと先の未来です。

「将来的に目指すのは、販売している製品すべてが循環する形。私たちが心を込めて生み出した製品だからこそ、その価値を最大限に活かし、資源として循環させたいと考えています」

つくって終わりではなく、使い終えた後まで責任を持つ。その考え方が、少しずつ形になり始めています。

役目を終えた魔法びんをリサイクルに出す。引き換えにもらったクーポンを使って新しい商品に買い替える。そんな一人ひとりの行動が積み重なることで、限りある資源が循環し、地球環境を守る力になっていくはずです。

自宅に眠る魔法びんがもしあればぜひ、お近くの回収拠点を訪ねてみてください。

  • 本記事は、2023年9月22日に公開された内容を再編集したものです。

撮影:栃久保 誠
編集:ノオト

船橋麻貴

船橋 麻貴

ふなばし・まき

雑誌やWEB、広告などで執筆中。生涯の目標に締切厳守を掲げるものの、いろいろ遅れがちな人生。特技は暴飲暴食と思いつき旅。焼き菓子&パン1年生。

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