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家で眠ってるスパイス、どう活用する?クミン・ナツメグを使った副菜アイデア
数回使っただけのスパイス、家に眠らせてはいませんか? 実は、普段の料理でもスパイスの使い道は何通りもあるんです。そこで今回は、余らせがちなスパイスを使ったレシピを、スパイス料理家の山本由里子さんに教わります。
山本由里子
やまもと・ゆりこ
スパイス料理家。Leiクッキング株式会社代表取締役。スパイス家庭料理教室「Delice Kitchen」や、スパイスショップ「古代小麦と香辛料」を運営し、家庭料理にスパイスを取り入れる楽しさを発信している。
HP:https://delicekitchen.com/
余りがちなスパイスを、普段の料理に加えてみよう
ハンバーグを作るために買ったナツメグや、1度しか使ってないクミン……。スパイスを集めたはいいものの、ほかの使い道がわからずに持て余してしまうことも少なくありません。
クミンを入れるとカレー味ばかりになってしまいそう。ナツメグもハンバーグ以外にどう使っていいかわからない。など、日々の献立に組み込むにはなかなかハードルが高く感じます。それでも、どうにかスパイスを余らせることなく日常的に使いこなしたいのですが……。そんな相談をスパイス料理家の山本由里子さんにしてみると、こんな回答が返ってきました。
スパイスは、カレーやビリヤニなどの「ザ・スパイス料理」以外にもいろいろな使い方があるんですよ! 普段の料理にちょい足しすることで、いつものお惣菜がワンランクアップします。
いつも作っている料理にちょい足しできれば、余ったスパイスも楽しく使い切れそうです!
今回は、スパイスのなかでも特に持て余しがちなナツメグとクミンを使った副菜を2品紹介します。どちらも簡単、かつどんな食卓にも合う料理なので、ぜひ作ってみてください。
スパイス副菜①ナツメグ風味の卵たっぷりポテトサラダ


<材料>
- じゃがいも…2個
- ゆで卵…2個
- 玉ねぎ…1/6個
- ブロッコリースプラウト…適量
- 塩…ひとつまみ
- 酢…小さじ1
- マヨネーズ…大さじ3
- ナツメグ…小さじ1/4
1品目は、ナツメグを香らせたポテトサラダをご紹介します。ナツメグはインドネシア原産のスパイスで、ほのかな甘味とスッとした爽やかさが特徴。お肉料理に合うスパイスで、ハンバーグにしか使ったことがない人も多いかと思います。でも実は、洋食全般に合うスパイスなんです。今回はマヨネーズを使うポテトサラダにプラスしていますが、そのほかにもホワイトソース系のお惣菜にぴったり! 私は普段、グラタンやシチューには必ずナツメグを入れています。
このポテトサラダのポイントは、食材の形をごろっと残すこと。ナツメグの洋風な香りと相まって、満足感のある一品に仕上がります。ゆで卵は市販のものを使いますが、もし自作するなら、水から入れて沸とうしてから8分半ほど茹でたものを用意してください。ブロッコリースプラウトは、添えるだけでシャキッとした食感がプラスされるほか、栄養も取れるのでぜひ準備してみてくださいね。
【1】じゃがいもは皮を向いて3cm大に切る。

今回は季節の新じゃがを使いましたが、手に入れやすい男爵いもを使ってもおいしく作れます。ホクホクとした食感で、ポテトサラダにぴったりです。
【2】玉ねぎはスライサーを使って薄切りにし、バットに広げて15分ほど置く。

ポテトサラダに入れる玉ねぎは、薄いほうが味の絡みがよくなります。包丁でカットするよりも、スライサーを使うほうが薄くスライスできるのでおすすめです。切った後は15分ほど空気に触れさせると、辛味が抜けます。
【3】切ったじゃがいもと水を鍋に入れ、沸とうしてから約8分茹でる。柔らかくなったら湯を切り、粉吹きにする。
じゃがいもを入れた鍋に、浸るくらいの水を入れ、フォークがスッと刺さるくらいの柔らかさになるまで中火で茹でます。茹ですぎるとじゃがいものごろっと感が失われるため、茹ですぎないよう注意しましょう。

湯を切ったら、強めの中火にかけながら鍋を強くゆすり、じゃがいもを粉吹きにします。ポテトサラダを作るうえで、この粉吹き工程が一番大事! 水分を十分に飛ばすことで、ベチャッとなるのを防ぎます。このレシピにかかわらず、ポテトサラダを作るときは必ずやってほしい一工夫です。
【4】熱々のじゃがいもに塩と酢をあえ、粗熱を取る。

マヨネーズの量を減らすため、今回は塩だけでなく酢も加えます。熱々の状態でじゃがいもに下味をつけることで、酢の酸味が熱で飛び、まろやかな味に仕上がりますよ。
【5】粗熱が取れたら、玉ねぎ、マヨネーズ、ナツメグ、ゆで卵を加え、ゆで卵を崩しながら混ぜる。皿に盛り付け、ブロッコリースプラウトを添える。


ポテトサラダは、作り置きにもおすすめの惣菜です。保存容器に入れて、冷蔵庫で2〜3日は保管できますよ。容器ごとピクニックに持っていってもいいかもしれません。
スパイス副菜②クミン香る!しらすとキャベツのあえもの


- キャベツ…1/4玉
- しらす…30g
- 塩…ひとつまみ
- オリーブオイル…大さじ2
- クミンシード…小さじ1/2
- 黒こしょう…3粒
このレシピで使うスパイスは、クミンシードです。シードはパウダーよりも香りが控えめですが、油で炒めることで香りがぐっと引き出されます。シードのほうが香りが飛びにくいため、長期保存に向いているのも特徴です。
【1】キャベツを食べやすい大きさに手でちぎり、塩を振る。

手でちぎることで切り口がギザギザになり断面積が増えるので、包丁で切るよりも味が染み込みやすくなりますよ。洗い物も減って一石二鳥です。
【2】フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、しらすを加えて炒める。いい香りがしてきたら、クミンシードを加えて1分炒める。
クミンシードの香りを、油にしっかりと移していきます。いろんな食材に合わせやすいクミンですが、特に青魚全般と相性抜群! このレシピではしらすと合わせましたが、普段のお魚料理にクミンをプラスしてみるのもおすすめです。簡単にエスニック風味になりますよ。
【3】熱したオリーブオイルが熱いうちに、ちぎったキャベツの上から回しかけ、全体をさっとあえる。

キャベツはあえて炒めず、熱々のオイルの予熱だけで軽く熱を入れます。そうすることで、生でも炒め物でもない独特のシャキッと感が楽しめますよ。
【4】器に盛り、砕いた黒こしょうを振る。
いつもの料理が香り高く! 2種のスパイス副菜

ナツメグとクミンを使った、2種類の副菜が完成しました! 早速山本さんにご試食いただきましょう。お味はいかがですか?

ポテトサラダは、このごろっと感とナツメグの香りがよく合いますね! しらすとキャベツのあえものも、シンプルなのに味わい深い! しらすのうまみとクミンの香りが混じり合って、とてもおいしいです。
筆者もそれぞれ一口、いただいてみました。
ポテトサラダは、食べごたえ抜群で一口食べただけでも満足感が抜群! ホクホクとしたじゃがいもの食感と甘みの上を、ナツメグの風味がスッと抜けて、いつも食べているポテトサラダとは違う新しい味わいを感じられました。
しらすとキャベツのあえものは、クミンとしらすの香りがオリーブオイルに溶け込んでいて、とてもおいしい! キャベツの絶妙な食感も、熱々のオイルをかけたからこそのもの。つい箸が止まらなくなります。
スパイスを買っても使い切れない、普段の料理に使うのは難しい……と家に眠らせていたスパイス。ですが、身近な一皿にちょい足しすることで、見慣れた料理の雰囲気をガラッと変えることができました。
みなさんもぜひ、臆さず料理に加えてみてくださいね。きっといつもとは違う、新しい味わいを楽しめますよ。
撮影:小野奈那子
編集:ノオト
中込有紀
なかごめ・ゆき
編集プロダクション・ノオトのライター/編集者。好きな食べ物は目玉焼きとラーメン二郎。