多くの人にとって、お弁当の時間は楽しくホッとできるひと時でしょう。しかし、食べることもトレーニングの1つであるアスリートにとっては、そうとも限りません。侍ジャパンのU-12代表にも選ばれた経歴を持つ宇野竜一朗さんのお弁当は3リットルの巨大タッパー。びっしりと敷き詰められた白米を「無心で食べる」と言います。野球で世界を目指すためには、どのようなお弁当が必要なのでしょうか? お母さんにお話を聞いてみました。
弁当箱はクラブ指定の巨大タッパー。敷き詰められた大量の白米を食べるために味の濃いおかずやふりかけが欠かせない
野球部のお弁当は圧倒的な米の量が特徴。
コーチから「とにかくお米をいっぱい食べさせるように」と言われているんですよ。このタッパーもチームで配られたものなんですが、これで2合くらい。本当は3合食べさせるのが目標なんですが、今はまだ無理ですね。これだけの白米を食べ切るのは大変なので、おかずはなるべく味付けを濃くします。少しでも食が進めばいいなと思って。うちは長男も野球をやっていたから慣れたものですが、普通の感覚からすると、すごい量ですよね(笑)。30kgの玄米を買って家で精米していますが、ひと月くらいしか持ちません。
練習がハードなので、栄養面で一番意識しているのは筋肉を育てるたんぱく質。なるべく良質なものを摂らせたいので、脂肪の少ない赤身のお肉やムネ肉をよく使います。ムネ肉の場合、パサパサしちゃうと嫌がるので、そぎ切りにしてタレに漬け込んで焼いたりひと工夫。今回のお弁当にも入っているんですが好評なんですよ。
練習がハードなので、栄養面で一番意識しているのは筋肉を育てるたんぱく質。なるべく良質なものを摂らせたいので、脂肪の少ない赤身のお肉やムネ肉をよく使います。ムネ肉の場合、パサパサしちゃうと嫌がるので、そぎ切りにしてタレに漬け込んで焼いたりひと工夫。今回のお弁当にも入っているんですが好評なんですよ。
竜一朗さんだけではなく、長男の隼太朗さん(16)、三男の真仁朗さん(10)も野球に夢中。いつも生活の中心に野球がある
食べることもトレーニング。苦しくても食べる。
男の子ですし、肉料理が好きなんですが、全部肉にする訳にもいかないでしょう? 魚を入れるときにはフライにしたり、にんにくバター醤油とかちょっと強い味付けにしたりすると喜んでくれます。あと、しらすは便利ですよ。ご飯にまぜたり、卵焼きに入れたり。カルシウムも摂れますしね。野菜もお弁当で摂りづらいので肉巻きにしたりして、少しでも入れられるように工夫しています。
身体を強くしなくてはいけない彼らにとって、食べることはトレーニング。コーチが目を光らせていて、残せない状況でお弁当を食べているので、親としては食が進むようにお弁当にはできるだけ好きなものを入れてあげたいんですよ。ただ、栄養バランスも大事なので、肉以外のものを美味しく食べてもらうためのメニュー開拓は日々やってます。「美味しかった」って言われると嬉しいですけど、失敗することもたくさんありますよ(笑)。
それから、夏の時期は食材が痛まないように気を遣っています。タッパーも水筒も朝に熱湯消毒してから使っています。
身体を強くしなくてはいけない彼らにとって、食べることはトレーニング。コーチが目を光らせていて、残せない状況でお弁当を食べているので、親としては食が進むようにお弁当にはできるだけ好きなものを入れてあげたいんですよ。ただ、栄養バランスも大事なので、肉以外のものを美味しく食べてもらうためのメニュー開拓は日々やってます。「美味しかった」って言われると嬉しいですけど、失敗することもたくさんありますよ(笑)。
それから、夏の時期は食材が痛まないように気を遣っています。タッパーも水筒も朝に熱湯消毒してから使っています。
趣味はサイクリング。真っ黒のクロスバイクで走るのが楽しいが、練習に行くときは弁当が入るカゴ付きのママチャリで
※2016年9月 公開