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ほろっと柔らか!鶏むね肉調理の簡単テク&「レモン漬け」レシピ

「レモン漬け」レシピ画像

安価で、かつタンパク質をはじめとした栄養も豊富な鶏むね肉。しかし、どうしてもパサついてしまう……と、調理が難しいと感じる人も多いはず。そこで今回は、料理研究家のゆかりさんに、鶏むね肉をおいしく調理するための準備方法と、「鶏むね肉のレモン漬け」のレシピを伺います。

料理研究家・ゆかり

料理研究家・ゆかり

料理研究家。調理師免許とたまごソムリエの資格を持ち、家でも簡単に料理を楽しめるような情報をメディアで発信している。YouTubeチャンネル「料理研究家ゆかりのおうちで簡単レシピ / Yukari's Kitchen 」は、登録者数160万人を超える。
YouTube:https://www.youtube.com/@yukariskitchen3689

簡単テクで、パサつきがちな鶏むね肉を柔らかジューシーに!

一人暮らしでも、家族でも、自炊では定番アイテムの鶏むね肉。高タンパク低脂質で、健康的。さらに、お肉の中では比較的安価で、いいとこづくめの食材です。

……が、鶏むね肉にはひとつだけ難点があります。それは「調理が意外と難しい!」こと。火を入れるとなんだかパサついてしまい、おいしく仕上がらないことも多々あります。読者のみなさんも、一度はそんな経験があるのではないでしょうか?

時間をかけて丁寧に下処理をすれば……とはわかっているのですが、やっぱり面倒さが勝ってしまいます。でも鶏むね肉をおいしく食べたい。そんなことは可能なのでしょうか……と料理研究家・ゆかりさんに打ち明けたところ、

ゆかりさん
ゆかりさん

可能です! ちょっと工夫するだけで、鶏むね肉は驚くほどおいしくなりますよ。

と心強い回答が。そんなやり方があるなんて……ぜひ知りたいです!

ゆかりさん
ゆかりさん

わかりました! 鶏むね肉は、焼く前の下準備が非常に大事。とはいえ、そこまで手間のかかることはしません。どのご家庭にもある調味料を使ったり、切り方のひと工夫だったりと、簡単にできることだけをご紹介します。今回は「鶏むね肉のレモン漬け」のレシピとともに、ひとつずつお教えします!

ポイントは「切り方」と「放置」! 「鶏むね肉のレモン漬け」の作り方

<鶏むね肉のレモン漬け>

  • 鶏むね肉…1枚(約350g)
  • 水…100ml
  • 砂糖…小さじ1
  • 塩…小さじ1
  • 玉ねぎ…1/2個
  • レモン…1/2個
  • 片栗粉…適量
  • ごま油…大さじ1

<漬けダレ>

  • 水…100ml
  • 醤油…大さじ3
  • みりん…大さじ2
  • 酢…大さじ1
  • 砂糖…大さじ1
  • だしの素…小さじ1/2
  • レモン汁…大さじ2
ゆかりさん
ゆかりさん

鶏むね肉をジューシーにおいしく仕上げる秘訣は、「水」「砂糖」「塩」を混ぜ合わせた「ブライン液」に漬けること。詳しい使い方は、後ほどお教えします!

【1】鶏むね肉を3ブロックに切り分けてから、食べやすい大きさにカットする。

鶏むね肉は繊維が3方向に入っているため、まず同じ方向ごとのブロックに切り分けておくと、繊維を断ち切るようにカットしやすい
▲鶏むね肉は繊維が3方向に入っているため、まず同じ方向ごとのブロックに切り分けておくと、繊維を断ち切るようにカットしやすい
ゆかりさん
ゆかりさん

鶏むね肉をおいしく仕上げる重要ポイント! まずは切り方です。1枚を3ブロックに分けてから、繊維を断ち切るようにカットしていきます。そうすることで、歯切れのよさが格段にアップするんです。火を通すと固くなりがちな鶏むね肉でも、柔らかく仕上げられますよ。

ゆかりさん
ゆかりさん

小さくカットしすぎると、火が入りすぎて固くなってしまうことも。食べやすい大きさで、できるだけ大きめにカットするのをおすすめします。

【2】ポリ袋に水・砂糖・塩を入れ、揉むように混ぜる。調味料が溶けたら、その中にカットした鶏むね肉を入れ、30分〜1時間ほど置いておく。

砂糖と塩には保水効果があるので、お肉がしっとりジューシーに仕上がる
▲砂糖と塩には保水効果があるので、お肉がしっとりジューシーに仕上がる
ゆかりさん
ゆかりさん

今回は水・砂糖・塩を混ぜた「ブライン液」を使いましたが、時間がない場合は砂糖を直接すり込むだけでもOK。

生姜焼きや唐揚げなど、こってりした料理を作る場合は、マヨネーズに漬け込んでおく方法もありますよ。マヨネーズに含まれるお酢がタンパク質を分解してお肉を柔らかくしてくれます。さらに、マヨネーズの油分でお肉をコーティングすることで、水分が飛びにくくなり、ジューシーに仕上がるんです。

空気を抜きながらポリ袋の口を閉じて、冷蔵庫に置いておく
▲空気を抜きながらポリ袋の口を閉じて、冷蔵庫に置いておく
ゆかりさん
ゆかりさん

「漬け込む」と聞くと、どうしても面倒で気が引けるかもしれません。でも、お肉を調理する際は、このひと手間をかけるだけで味も食感もぐっとよくなるんです! 手間を上回るおいしさが待っていますよ。

【3】玉ねぎをカットして、30分ほど空気にさらし辛味を抜く。

包丁はサーモスのグランエッジKKB-P115。軽くて小さなペティナイフで、小回りがきく
▲包丁はサーモスのグランエッジKKB-P115。軽くて小さなペティナイフで、小回りがきく
ゆかりさん
ゆかりさん

今回は、鶏むね肉を漬け込んでいる間に玉ねぎも空気にさらしておきましょう。長く空気にさらすほど辛味も抜けていきますが、新玉ねぎの場合は短時間でも十分ですよ。

【4】レモンをカットする。

ゆかりさん
ゆかりさん

レモンも薄切りです。小さめの包丁でカットすると、やりやすいかもしれません。レモンを皮ごと使う場合は、国産のものを選びましょう。気になる場合は皮を剥いてもOKです。

なんだか余りがちで、足も早いレモン。余談ですが、私はコーヒーに絞って飲んだりしています。レモンが余ったら、ぜひ「レモンコーヒー」をおすすめします!

【5】漬けダレを作る。水と、醤油以外の調味料を加え、沸とうさせる。沸いたら醤油を加え、沸とう直前に火を止める。

ゆかりさん
ゆかりさん

レモン汁だけだとフルーティーになりすぎるので、今回はお酢も使ってさっぱりめに仕上げます! 顆粒だしはご自宅にあるもので問題ありませんが、今回は鰹だしを使いました。

醤油の香りが飛ばないよう、沸とう直前で火から降ろす
▲醤油の香りが飛ばないよう、沸とう直前で火から降ろす

【6】保存容器に玉ねぎを広げ、その上から漬けダレを回しかける。

鍋はサーモスのクックパンKNA-016S。注ぎ口が付いているので、漬けダレがこぼれにくい
▲鍋はサーモスのクックパンKNA-016S。注ぎ口が付いているので、漬けダレがこぼれにくい
ゆかりさん
ゆかりさん

熱々の漬けダレをかけることで、さらに玉ねぎの辛味が抜けていきますよ。この漬けダレは後ほど使うので、涼しい場所に置いておきましょう。

【7】鶏むね肉をブライン液から取り出し、水気を拭き取って片栗粉をまぶす。

【8】ごま油を中火で30秒温めた後、弱火で鶏むね肉を蒸し焼きにする。

ゆかりさん
ゆかりさん

鶏むね肉の大きさにもよりますが、このくらいのサイズであれば、焼き時間は片面3分ずつくらいが目安です。片面は蒸し焼きにして、ひっくり返したらフタを外して焼きましょう。

【9】漬けダレが入った保存容器に、焼き上がった鶏むね肉と、スライスしたレモンを入れ、軽く混ぜる。

鶏むね肉全体が漬けダレに漬かるよう、馴染ませる
▲鶏むね肉全体が漬けダレに漬かるよう、馴染ませる

【10】ラップをピタッとかけてから保存容器にフタをして、30分ほど漬け込んだら完成!

サーモスの「Myフードコンテナー 角型 1.5L」が、今回の分量にぴったり
▲サーモスの「Myフードコンテナー 角型 1.5L」が、今回の分量にぴったり

さっぱり酸味と鶏のうま味が絶品! 暑い時期にぴったりなレモン漬け

少し冷めて、味がなじんだら食べ頃です。お皿に盛り付けて、お好みで小ねぎを散らしたら、さっそくいただきます。

お味はいかがでしょうか?

ゆかりさん
ゆかりさん

お肉が柔らかい! 酸味も効いていて、とってもおいしいです。夏の時期にもぴったりですね。レモンも一緒に食べちゃえます!

見ているだけでおいしそう……! ということで、編集部も一緒にいただきました。

大きめの鶏むね肉を、レモンとともに一口。するとびっくり! ほろっとした歯切れで、しっとりと柔らかな食感に仕上がっていました。さっぱりとした味付けと鶏むね肉のうま味が絶妙にマッチしていて、ついお箸が止まらなくなります。

ゆかりさん
ゆかりさん

鶏むね肉は、切り方ひとつ変えるだけでも、味や食感がガラッと変わります。鶏むね肉の調理に苦手意識を持っている人は、ぜひ一度試してみてくださいね。

まさしく自分は「鶏むね肉の調理に苦手意識を持っている人」のひとりでした。

でも今回、ゆかりさんに鶏むね肉を調理するコツを教わって「少しの工夫だけでこんなにもおいしく仕上がるのか!」と衝撃が走りました。面倒そうな下処理も、やってみると案外すぐできる。鶏むね肉の切り方も、覚えてしまえばすぐできる。今すぐにでも、日々の自炊に取り入れたくなりました。

鶏むね肉をおいしく調理できるようになれば、唐揚げやチキン南蛮、油淋鶏、鶏天……など、自炊の幅はぐんと広がるはず。鶏むね肉をおいしく仕上げる秘訣を、ぜひみなさんもマスターしてみてください。

撮影:小野奈那子
編集:ノオト

中込有紀

中込有紀

なかごめ・ゆき

編集プロダクション・ノオトのライター/編集者。好きな食べ物は目玉焼きとラーメン二郎。

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