サーモスWEBマガジン
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世界の「冷やし麺」を食べ比べ!料理研究家・ヤミーさんに教わるお手軽レシピ3選
暑い日に食べたくなる、冷たい麺料理。でも、ちょっとマンネリ化していませんか?世界に目を向ければ、魅力的な冷やし麺がたくさん!テレビや雑誌でもおなじみの人気料理研究家・ヤミーさんに、おうちで作れる各国の絶品麺レシピを教えてもらいました。
ヤミー
世界を旅する料理研究家。輸入食材店に勤務しながら料理ブログをスタートして話題となり、現在はテレビや雑誌の出演や企業のレシピ開発に携わるほか、料理教室「Yummy‘s Cooking Studio」を主宰 。輸入食材の知識を活かして、世界中の料理を 、日本の家庭でも再現しやすいレシピで紹介。著書に「ヤミーさんのおうちで世界一周レシピ」(主婦の友社)などベストセラー多数。
Instagram:@ym_3stepcooking
Nadia:https://oceans-nadia.com/user/14317/recipe
ヤミーさん、今日は海外の冷やし麺を、日本流に作りやすくアレンジして教えていただけるとのことですが、そもそも世界各国では「冷やし麺」ってどのくらい根付いているものなのでしょうか?
「冷やし麺」って、実は日本がいちばん種類が多いんです。冷やし中華に、ざるそば、ぶっかけうどん……。夏になると、さまざまな麺で冷たい食べ方ができますよね。海外にも冷やし麺はありますが、ここまでバリエーション豊かに発展しているのは日本くらいかもしれません。
そうなんですか!
でも、視点を変えてみると、海外にもその土地ならではの冷やし麺があるんですよね。今回は、そうした現地の味をベースに、家庭でも作りやすいレシピに落とし込んでみました。
楽しみです!
調理に使用するサーモス製品は「取っ手のとれるフライパンセット」。使いやすいサイズの鍋から、ゆでたり炒めたりなどいろいろ使える深型フライパンまで、必要なものが全部そろったセットです。

韓国の「ピビンククス」という和え麺をそうめんでアレンジ!コチュジャンとお酢の甘酸っぱいタレをそうめんに絡め、野菜のナムルや牛肉の甘辛炒めをたっぷりのせた、ひと皿で栄養が摂れる 麺料理です。ナムルは2~3日冷蔵保存が可能なので、作り置きもできますよ!
- そうめん 150g
- 牛肉(切り落とし) 100g
- 焼肉のタレ 大さじ1
<ナムル3種>
■もやしのナムル
- もやし 200g
- 塩 小さじ1
- ごま油 小さじ1
- いりごま(白)小さじ1
- おろしにんにく 小さじ1/4
■にんじんのナムル
- にんじん 小1本
- ごま油 小さじ1
- 塩 小さじ1/4
- 砂糖 小さじ1/4
- 醤油 小さじ1/2
■きゅうりのナムル
- きゅうり 1本
- ごま油 小さじ1
- 塩小さじ1/4
- 砂糖小さじ1/4
- おろしにんにく 小さじ1/4
- 【A】コチュジャン 大さじ2
- 【A】はちみつ 大さじ2
- 【A】砂糖 大さじ1
- 【A】醤油 大さじ1
- 【A】酢 大さじ1
- 【A】おろしにんにく 小さじ1/2
【1】牛肉(切り落とし)は焼肉のタレをもみ込んでおく。もやしはひげ根を取る。きゅうりは縦半分に切ってから斜め薄切りにする。にんじんは皮をむいて千切りにする。

【2】もやしのナムルを作る。フライパンにもやしを広げて入れ、水2カップ(分量外)と塩小さじ1を入れて中火で加熱する。沸とうしたら全体を混ぜ合わせ、1分煮る。ザルに上げて人肌になるまで冷まし、ボウルに移してごま油小さじ1、いりごま(白)小さじ1、おろしにんにく小さじ1/4を和える。
【3】きゅうりのナムルを作る。空いたフライパンの水けをふき取り、ごま油小さじ1を引いて中火で加熱し、きゅうり、塩小さじ1/4、砂糖小さじ1/4を入れて色鮮やかになるまで炒める。おろしにんにく小さじ1/4を加える。バットに広げて冷ます。
きゅうりは炒めると色鮮やかになり、コリッとした食感が楽しめます。水分が出にくくなるので、保存後も水っぽくなるのを防げますよ。
【4】にんじんのナムルを作る。空いたフライパンに再度ごま油小さじ1を引いて中火で加熱し、にんじんと塩小さじ1/4、砂糖小さじ1/4を入れて混ぜながら炒める。火が通ったらしょうゆ小さじ1/2を回し入れて火を止め、バットに広げて冷ます。
ナムルは食感の良さと彩りを豊かに仕上げるため、手早く冷ましましょう!
【5】空いたフライパンに牛肉を入れて中火で加熱し、混ぜながら炒める。
【6】大きめのボウルに【A】を入れ、泡立て器でよく混ぜる。
【7】鍋に湯を沸かし、そうめんをパッケージの表示通りにゆでてザルに上げ、流水でしっかり冷やして水けを切る。
【8】【6】のタレに【7】のそうめんを加えてよく和え、お皿にこんもりと盛りつける。上にナムルと焼肉を彩りよくのせる。仕上げにいりごま(白/分量外) を適量ふる。
ナムルはご飯にのせればピビンパにもなりますので、倍量で作るのもおすすめです。保存後にナムルが水っぽくなってきたら、すりごまやもみのりをまぶすとおいしくいただけます。そうめんに和えたタレは、韓国では「チョジャン」と呼ばれる酢みそのようなもので、タコやイカなどの刺身と和えても好相性。このタレを覚えておくと、他の料理にもアレンジができます。

台湾では涼麺(りゃんめん)と呼ばれる、ごまダレの冷やし麺です。濃厚なタレに、千切り野菜のシャキシャキ感がとてもよく合います。作りやすいよう、具材は日本の冷やし中華と同じにしています!お好みで食べるときにラー油を加えてくださいね。
- 中華麺(つけ麺用) 2人分
- きゅうり 1/2本
- ロースハム 2枚
- ゆで卵 1個
- 【A】ねりごま(白) 大さじ4
- 【A】醤油 大さじ2
- 【A】砂糖 大さじ2
- 【A】酢 大さじ2
- 【A】おろしにんにく 小さじ1
- ごま油 小さじ1
- ラー油 適量
【1】きゅうりは斜め薄切りにしてから千切り、ロースハムも千切りにする。ゆで卵は縦半分に切る。
【2】【A】をボウルに入れ、泡立て器で砂糖が溶けてなめらかになるまで混ぜる。

ねりごまは硬さがありスプーンだと混ぜにくいので、泡立て器を使ってくださいね。
【3】鍋に湯を沸かし、中華麺を入れてパッケージの表示通りにゆでる。ザルに上げて流水で冷やし、水けをしっかり切ってからごま油を和える。
麺がくっつかないよう、ごま油で和えておくのがポイントです!
【4】お皿に麺を盛りつけ、きゅうり、ハム、ゆでたまごをのせて【2】のタレをかけ、お好みでラー油をかける。
ラー油で辛さを調整できるので、お子さんから大人まで、ご家族みんなで楽しめるレシピです。中華麺は稲庭うどんやひやむぎに変えても◎。具材はにんじん千切りやゆでたもやし、蒸し鶏なども合います。

湯むきしたトマトは、そのままで食べるより甘みや旨みがグッと引き立ち、ジューシーさが増します。その湯むきトマトを使って、和えるだけのパスタソースを作りました。炒めたり煮たりせず作れるので、手早く完成します。
- スパゲッティ(細めの1.4㎜がおすすめ) 160g
- トマト 1個
- 玉ねぎ 1/4個
- ツナ缶(油漬け) 1缶(70g)
- 【A】塩 小さじ1/2
- 【A】黒こしょう 少々
- 【A】オリーブオイル 大さじ1
- 塩(パスタ用) 小さじ2
- バジル 2~3枚
【1】トマトはヘタを取り、おしり側の皮に浅い十字の切れ目を入れる。鍋に湯を1リットル(分量外)沸かし、トマトを入れて30秒ゆで、氷水にとる。皮をむいてざく切りにする。
パスタソースにするので、トマトの湯むき時間は少し長めです。後からスパゲッティをゆでるので、お湯は捨てないようにしましょう!
【2】玉ねぎは薄切りにしてボウルに入れ、【1】、ツナ缶を汁ごと加える。【A】も加えてよく和える。
【3】【1】の湯が入った鍋に塩を入れて再度沸とうさせる。スパゲッティを半分に追って加える。パッケージの表示時間より1分長くゆでてザルに取り、流水で冷たくなるまで冷やす。
スパゲッティをゆでるお湯に対し、塩は1%の量が目安。冷やして食べるのでしっかり塩をきかせた方がおいしく仕上がります。計量を忘れずに行いましょう!また、スパゲッティを半分に折ることで鍋に収まりやすくなり、ソースとの絡みも良くなります。ゆで具合はアルデンテではなく、少しわらかめがコツです。
【4】水けをしっかり切ったスパゲッティと、ちぎったバジルを【2】のボウルに入れ、よく和えてからお皿に盛りつける。

スパゲッティはキッチンペーパーを使ってふき取ると、しっかり水けが取れます!
試食させていただきましたが、さっぱりとしたのど越しだけでなく、食べごたえもしっかりあっておいしいですね! 実際に作ってみていかがでしたか?
暑い時期は台所で長く作業するのはしんどいですよね。作る人にとって負担のない手軽さが何より大切です。なので今回は、できるだけ火を使わず、短時間でできるようにレシピを考えました。にんにく やハーブを使っているので、食欲が落ちてしまいがちな時期でもきっと「食べたい!」と思えるはず。一皿でタンパク質と野菜も含まれているのでバランスよく 摂れるようなものにしているので、これでぜひ夏バテを乗り越えましょう!
ヤミーさん、ありがとうございました!
おうちでも手軽に旅気分が味わえる、世界の冷やし麺。お好みの一品で、暑い日ならではのおいしさを楽しんでみてくださいね!