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キッチンバサミひとつで楽ちん! 体に沁みる「鶏味噌鍋」

鶏味噌鍋画像

具材を煮込むだけで簡単に作れる料理、お鍋。と思いきや、意外と切る具材が多くて、キッチンがごちゃついてしまうこともしばしば。そこで今回は、まな板・包丁を使わず、キッチンバサミ1本で作れる季節の鍋料理を、料理研究家の島本美由紀さんにお伺いします。

島本 美由紀

島本 美由紀

しまもと・みゆき

料理研究家/ラク家事アドバイザー。
旅先で得たさまざまな感覚を料理や家事のアイデアに活かし、身近な食材で手軽においしく作れるレシピを提案。著書は80冊を超える。YouTubeチャンネル「島本美由紀のラク家事CH」では、食品保存のコツや時短レシピなどを発信中。
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCbIPZfpFO5ccvs8MtelVobg

キッチンバサミ1本で、お鍋をラクに作ろう!

寒い時期に恋しくなる、あったかいお鍋。とにかく手間をかけずに栄養のあるご飯を食べたい!という人にぴったりの料理です。


……といった「簡単料理」のイメージがあるお鍋ですが、意外と食材を切る量が多かったり、お肉と野菜で包丁やまな板を変えなければいけなかったりと、面倒なポイントもゼロではありません。


そのくらいの手間には目をつむろう……と諦めつつ、やっぱり究極にラクな方法で、かつ丁寧にお鍋を作りたい気持ちも捨てきれません。そんな思いを、ラク家事アドバイザーの島本美由紀さんに相談してみました。

島本さん
島本さん

その気持ち、とってもよくわかります。洗い物が増えたり、キッチンが散らかったりするのは極力避けたいですよね。そんなとき、キッチンバサミ1本で食材をカットすれば、とってもラクですよ!

と興味深い返答が。包丁を使わずに、お鍋を作れるんですか?

島本さん
島本さん

キッチンバサミは、お肉も野菜も、いろんな食材が切れる優れものなんです。私も日々、いろんなキッチンバサミを愛用しています。今回は、包丁だけでなく、まな板も使わずに作れる「鶏味噌鍋」のレシピをご紹介します!

ありがとうございます! キッチンバサミだけで食材を切るレシピ、しかもまな板も不要だなて、どんなにラクなんだろうか。とっても楽しみです。よろしくお願いします!

ハサミで切って煮込むだけ!超カンタン「鶏味噌鍋」

<具材>

  • 鶏もも肉…1枚
  • 白菜…1/4個
  • しめじ…100g
  • ニラ…1/2束

<味噌鍋のスープ>

  • 水…600ml
  • 味噌…大さじ3
  • しょうゆ、酒、みりん…各大さじ1と1/2
  • 顆粒和風だし…小さじ1
  • おろしにんにく(チューブ)…3~4㎝

<トッピング>

  • 白いりごま…適量
  • 赤唐辛子(小口切り)…適量
島本さん
島本さん

今回は鶏肉で作りますが、豚バラ肉や、鮭の切り身を代わりに入れてもおいしいですよ! お野菜も、冷蔵庫にあるもので好きにアレンジしてみてくださいね。キャベツや小松菜、長ネギなんかはキッチンバサミでも簡単に切れるので、お鍋の具材におすすめです!

【1】キッチンバサミで白菜を切る。

今回使うキッチンバサミは、サーモスのKK-HS001。軽くて扱いやすく、食洗機でも洗えるのが特徴
▲今回使うキッチンバサミは、サーモスのKK-HS001。軽くて扱いやすく、食洗機でも洗えるのが特徴
島本さん
島本さん

まずは白菜の根本をキッチンバサミで切り離します。芯の硬い部分はキッチンバサミでカットし、柔らかい葉の部分は手でちぎってしまいましょう。手でちぎると、断面がギザギザになって味が染み込みやすくなりますよ。ほかの野菜を使う場合でも、硬い部分はキッチンバサミで、柔らかい部分は手でちぎるのをおすすめします。

【2】キッチンバサミでしめじの石づきをカットし、手でほぐす。

島本さん
島本さん

石づきの部分は、まっすぐ横には切りにくいので、V字で刃を入れましょう。しめじが入っていた袋の上でカットすると、まな板いらずでラクですよ。

中心に向かって斜めに刃を入れると切り落としやすい
▲中心に向かって斜めに刃を入れると切り落としやすい

【3】キッチンバサミで鶏もも肉をカットする。

キッチンバサミは小回りがきくため、鶏肉の細かい脂肪や端の皮を切り取りやすい
▲キッチンバサミは小回りがきくため、鶏肉の細かい脂肪や端の皮を切り取りやすい
島本さん
島本さん

余分な脂肪や皮を切り落としてから、一口大にカットしてください。少し大きめに切ると食べごたえが増すのでおすすめです! スーパーで買ってきたまま、白いトレーの上で切ると洗い物を削減できますよ。

【4】鍋に調味料を入れ、中火にかける。ふつふつとしてきたら、きのこ→鶏もも肉→白菜の芯→白菜の葉の順に具材をを入れる。

火を付ける前に、調味料を鍋の中でよく混ぜ合わせます
▲火を付ける前に、調味料を鍋の中でよく混ぜ合わせます
島本さん
島本さん

調味料を混ぜ合わせたら、お鍋を火にかけましょう。お味噌の香りが飛ばないよう、完全に沸とうはさせず、ふつふつとするくらいまでをキープしてください。そうしたら、旨味が出る食材から順番に入れていきます。塩分の入っていないだしを使った場合は、味を見ながら塩で調整してみてください。

最後に、白菜の葉の部分をふんわりと上に乗せます
▲最後に、白菜の葉の部分をふんわりと上に乗せます

【5】再度ふつふつとしたら、鍋にフタをして、弱めの中火で5〜6分ほど煮込む。

島本さん
島本さん

今回は、保温性の高い土鍋を使いました。片手鍋を使うと、保温性は土鍋に劣りますが、熱の入りが早いので、もう少し早く出来上がるかもしれません。お鍋の具合を確認しながら煮込んでくださいね。

【6】火を止めてフタを開け、キッチンバサミでニラを切り入れる。

島本さん
島本さん

ニラはすぐに火が入るので、最後に鍋へ加えて、食べる前にひと混ぜするだけでOKです。最後に白ごまと唐辛子を乗せて、完成です!

ヘトヘトに疲れた日でも、すぐにできる絶品鍋

キッチンバサミだけで、あっという間に鶏味噌鍋が完成しました! にんにくと味噌のおいしそうな香りが、部屋いっぱいにふわっと漂います。

まずは島本さんから。お味はいかがでしょうか?

島本さん
島本さん

おいしい! にんにくで旨味を出しているので、箸がどんどん進む味になりました。スープを白いご飯にかけながら食べるのもまた絶品です。

編集部も一口いただくと、パンチのあるお味にびっくり! 白いご飯がもりもりと進みます。鶏もも肉はプリッと柔らかく、野菜には味が染みていて、一口ごとに味噌鍋の濃厚な味が体に染み込んでいくようです。

島本さん
島本さん

少し濃い味で作ったので、締めに卵2個を溶き入れて、雑炊を作ってもおいしいですよ。このお鍋は簡単で、具材の自由度も高いので、ぜひ自分好みにアレンジして作ってみてくださいね。

鶏味噌鍋と白米を食べたあとに、締めの雑炊もぺろりといただいてしまいました。


ほっこりとする、かつ元気が湧いてくるようなレシピでした。ヘトヘトなときでも、キッチンバサミ1本でこのお鍋を作れたら、きっと心強いはず。冷蔵庫にあるものでいつでも作れる、お守りのようなお鍋。寒い時期に、疲れているときに、エネルギーを補充したいときに、ぜひ一度作ってみてください。

撮影:小野奈那子

編集:ノオト

中込有紀

中込有紀

なかごめ・ゆき

編集プロダクション・ノオトのライター/編集者。好きな食べ物は目玉焼きとラーメン二郎。

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