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ファミリーもひとり暮らしも!料理家が実践する冷蔵庫整理術

西岡さん×冷蔵庫全景

忙しい日々の中で、つい後回しにしてしまいがちな冷蔵庫の片付け。 日々、研究や試作を重ねる料理家の方たちは、普段どのように食材を管理しているのでしょうか。今回は野菜の料理家・西岡麻央さんのご自宅に伺い、実際の冷蔵庫を拝見しながら、実践している整理術を教えていただきました。 ファミリー向けの大容量冷蔵庫はもちろん、ひとり暮らしでも取り入れやすいヒントもたっぷり紹介します!

西岡麻央

西岡麻央

(にしおか まお)

野菜の料理家
航空会社の客室乗務員として4年間勤務したのち、料理研究家の井上絵美氏に師事しエコールエミーズ・プロフェッショナルコースにてディプロマを取得。国際中医薬膳師の資格を生かし、心と体を整える栄養価の高い野菜レシピに定評あり。現在はテレビやラジオ出演、雑誌、Webコラムなど幅広く活動する。近著に『薬膳の作りおきおかず』(主婦と生活社)。
Nadia:https://oceans-nadia.com/user/22930/profile
Instagram:@maotomat

西岡さん宅のファミリー用冷蔵庫を徹底解剖!

冷蔵庫全景(両開き)

ご主人とお子さんとの3人暮らしの西岡さん。
ご自宅では600Lサイズのファミリー向け大容量の冷蔵庫を使っています。家族3人分の食材に加え、試作用の野菜や調味料も入るサイズ感です。
食材の出入りが多いからこそ、冷蔵庫の中は常に「迷わず取り出せる」状態を意識しているそう。

西岡麻央さん
西岡さん

冷蔵庫の中は、上・中・下段それぞれに置くものを決めています。あまり詰め込まず、余白を残して冷気が回るようにしているのもポイントですね。

【西岡さんの冷蔵庫整理・全体の考え方】

  • 食材を詰め込みすぎず、余白を残す
  • 毎日使う食材は「定位置」を決めて迷わない
  • 賞味期限は「見える化」して管理する

こうした考え方をもとに、実際の西岡家の冷蔵庫内を見ていきましょう。

食材の出入りが多いからこそ「迷わない配置」を決めておく

西岡さんがまず意識するのは、目線が届きにくい上段の使い方です。

冷蔵庫上段アップ
西岡麻央さん
西岡さん

上段は目線が届きにくく、存在を忘れがちな場所。死角をなくすため、アクリルケースや取っ手つきの収納ケースを使い、引き出せば中身が一目で分かる状態にしています。

上段使用シーン
西岡麻央さん
西岡さん

日常でよく使う瓶ものやチューブ類など、形の似たものをざっくりとまとめて入れています。ケースごと引き出せば取り出しやすく、忙しい時でも「どこに置いたかな」と迷わなくてすみます。引き出すたびに賞味期限も目に入るので、うっかり切らしてしまった…ということも減りました。

冷蔵庫中段アップ
▲冷蔵庫の中段は、作り置きや匂い対策をした食材をまとめている
西岡麻央さん
西岡さん

中段は、レシピの試作や作り置きの料理、香りが強いものや匂いが気になる食材を置く場所にしています。キムチなどはフタ付きのケースに入れておくと、ほかの食材への匂い移りも気になりません。

冷蔵庫下段アップ
西岡麻央さん
西岡さん

下段は目線に近いので、つい一時置きにしてしまいがち。だからこそ、冷気が回る程度のゆとりを残すようにしています。
試作の際、粗熱を取った後に冷やす必要がある料理などは、取っ手のとれる鍋を使って、そのまま下段へ。肉類も、チルドルームに入らないときの一時置きとして使うことがあります。

野菜室アップ
西岡麻央さん
西岡さん

野菜室は私が一番気を使っている場所かもしれません。葉物、根菜、果物などは、ざっくりとケースごとに分けて保存します。にんじんならラックやケースなどを使い、立てて収納。日持ちを意識し、できるだけ育っている状態に近い形にしています。

また、このとき、バスケットタイプではなくケースタイプを選んでいます。穴の開いているバスケットだと、玉ねぎの皮などが野菜室に落ちてしまって、掃除が大変になってしまうので。

冷凍庫
▲味噌やうなぎのタレなど、状態が変わりにくいものは冷凍庫で保存し、冷蔵庫のスペースを空けている
西岡麻央さん
西岡さん

冷凍庫は、食材を無理なく使い切るための「通過点」のように考えています。
カボチャなどの大きな野菜は使いやすい大きさに切ってから冷凍し、水煮豆なども使い切れない分は水気を切り、薄く広げた状態で保存します。いずれも「後で使う前提」で、解凍に時間をかけず、すぐ調理に取りかかれる状態にしておくのがおすすめです。

▲伸縮するケースを使い、在庫量や冷凍品の種類に合わせ区切り方を変えている
西岡麻央さん
西岡さん

作り置きや冷凍した食材には、保存した日付を書くようにしています。どれくらい保存していたのかがすぐ分かりますし、どれから使ったほうがいいかの判断もしやすいです。

また、冷凍庫の中で食材を重ねてしまうと下のものを忘れてしまうので、極力立てて収納するようにしています。何があるのか一目で分かる状態だと、自然と使い切りやすくなりますね。

また、冷凍庫内にスペースがあるときは、ペットボトルに水を入れて凍らせ、冷気が逃げすぎないようにすることもあります。

上手に使い切るための「食材リセット」ルール

フードコンテナ×野菜写真
西岡麻央さん
西岡さん

試作が続くと、中途半端に残ってしまう具材が増えてくるんですよね。
冷凍もしますが、私は根菜や葉物ごとに切ってフードコンテナに保存し、週末にゆでたり焼いたりしてサラダやスープに活用します。余り物なのにちょっと豪華になりますし、週末ごとにリセットできるので気持ちがいいですよ。

フードコンテナ利用シーン
▲ミニトマトのマリネや、葉物野菜を入れたオムレツなど、余り野菜を活用した一品をよく作るそう
西岡麻央さん
西岡さん

日持ちしにくく、冷凍には向かないレタスなどの葉物は、生食にこだわらず、加熱して食べてみるのもおすすめです。炒めたり煮たりすることでカサが減ってたくさん食べられますし、意外とシャキシャキ食感も楽しめます。

ひとり暮らし用の冷蔵庫にも応用できる考え方

ここまでは、ファミリー向けの大容量冷蔵庫を前提に整理術を見てきました。
では、ひとり暮らし用の小さな冷蔵庫でも同じようにできるのでしょうか。
西岡さんによると、大切なのは冷蔵庫の大きさではなく「何をどこに置くかをあらかじめ決めておくこと」なのだそう。

西岡麻央さん
西岡さん

小型の冷蔵庫でも、基本的な考え方はファミリー用と同じです。
「置く場所を決める」「奥を死角にしない」「半端をためない」。容量が限られている分、「とりあえず入れる」ができないことを、むしろメリットとして捉えてみましょう。
立てる、まとめる、一目で分かる、を意識するだけで、冷蔵庫はぐっと使いやすくなりますよ。

例えば、スペースが限られている場合は、ジップ付き袋に食材を入れ、トレイに立てて収納すれば場所を取りません。分かりやすい状態にしておくことで、『これも使ってみようかな』と料理に向かう気持ちにもつながります。

缶ケース
西岡麻央さん
西岡さん

缶類は場所を取りがちなので、手前に出てくるケースがあると便利です。コンビニのように、取り出すと後ろから出てくるのが楽しいですし、冷蔵庫を開けるのがちょっと楽しみになりますよね。

冷蔵庫整理は、きれいに見せることが目的ではなく、毎日の料理をスムーズにするための工夫。冷蔵庫の大きさにかかわらず「迷わない配置」をつくることが、無理なく続けるコツなのかもしれません。
まずはひとつ、取り入れやすい工夫から。ご自身の暮らしに合った、使いやすい冷蔵庫を少しずつ整えてみてはいかがでしょうか。

撮影:山下コウ太
編集:Nadia
執筆:田窪 綾
調理師免許を持つフリーライター。惣菜店やレストランで8年ほど勤務経験あり。食分野を中心に、Webや雑誌で取材やインタビュー記事作成などを行っている。

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