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スポーツを楽しむコツとは?初心者もすぐ参加できるアクティビティを体験してみた

スポーツが得意な人はもちろん、そうでない人にとっても、「体を動かす」ことは意外なほどにスカッとするもの。気負わずに取り組めたら、健康維持につながって楽しみも増えるはず。スポーツイベントの企画運営を行う株式会社ブーストの代表、松尾佑樹さんに話を聞いて、ハンデをつけなくても楽しめるトレンドスポーツを試してみました。

松尾佑樹

松尾佑樹

(まつお・ゆうき)

株式会社ブースト代表取締役。1982年生まれ 東京都出身。学習院大学在学中にスポーツイベント会社の立ち上げに参画。フットサル、サッカー、バスケットボール、ランニングなど、数多くのアマチュア向け参加型スポーツイベントを立ち上げる。その数、年間3000大会以上。その後、2017年3月に株式会社ブーストを設立。スポーツイベント制作のプロフェッショナル集団を作り精力的に活動中。
株式会社ブーストHP:https://boost-inc.jp/

得意じゃなくてもスポーツを楽しみたい!

得手不得手によって心理的ハードルに差が生まれやすいスポーツ。ですが、ちょっとストレッチで体を伸ばしたときや、散歩をしたとき、ラジオ体操をしたときなど、軽い運動をするとリフレッシュできる人は少なくないはずです。

とはいえ義務感で体を動かすとしんどく感じてしまう……。だから、あくまでも楽しく体を動かしたい。そしてスポーツを一層満喫するためにも、誰かと一緒に運動する魅力にも触れてみたい!

運動を楽しむための工夫や、運動がちょっと苦手な人でもチャレンジしやすいアクティビティについて、スポーツイベントの企画運営を行う株式会社ブーストの代表、松尾佑樹さんにお伺いしました。

スポーツの魅力は、普段とは違う軸が生まれること

イベント運営を通して、スポーツの楽しさを謳歌する人たちを間近で見てきた松尾さん。スポーツを実践することの魅力は、普段とは異なる「軸」を持てることにあると話します。

松尾佑樹さん
松尾さん

仕事や家事などのタスクとは違う軸で、「スポーツを楽しむ」という軸を持っていると、普段の生活でうまくいかないことがあっても、それをスポーツで発散する……という選択肢が生まれます。

スポーツのいいところは、成果がわかりやすいこと。松尾さんは、スポーツに取り組む理由についてそう説明します。

松尾佑樹さん
松尾さん

体を動かすと、物理的に血行がよくなるので、爽快感や充足感を感じやすくなりますし、やればやるだけ自己効力感や達成感も得やすくなります。それは散歩やジムでのトレーニングなどのソロスポーツでも十分得られるものですが、誰かと一緒に取り組むと、それとはまた違った効用があると感じています

複数人でスポーツに取り組むのは、普段の関係性の枠を超えたコミュニケーションが図れるのもいいところだといいます。

松尾佑樹さん
松尾さん

たとえば会社では、上司部下の関係性がある程度固定化されています。しかしスポーツの場においては、そういった縦軸がリセットされて、普段とは違う人がヒーローになれる可能性もあります。僕は社内運動会の運営に携わることもあるのですが、社員の人たちが普段の関係性の枠を超えて、「頑張れ!」って応援したり、目の前のプレイに熱中できたりするのは魅力だと感じています。

ひと汗かいた後の「ご褒美」が楽しみになることも。

松尾佑樹さん
松尾さん

みんなでスポーツをしたあと、ごはんを食べたりお酒を飲んだりしながら、直前のプレイについての話で盛り上がれるのも醍醐味ですね。自然と共通の話題を持てるから、話が弾みやすく、コミュニケーションの広がりも期待できます

続かない場合は声をかけ合ってみよう

継続的にスポーツに取り組みたい! そう思う場合には、ソロでもできるスポーツであっても、周囲に呼びかけてみるといいと松尾さんは話します。

松尾佑樹さん
松尾さん

僕もそうなんですけど……、ウォーキングとかジョギングってなかなか続かないじゃないですか(苦笑)。続けられるか不安なときは、「一緒にやらない?」って友人知人や家族に声をかけてみるといいと思います。まずは「普段どんなスポーツをやってるの?」と探りを入れてみることから始めるのでもいい。一緒に取り組む仲間がいると、続けていくうえで力になるはずです。

インターネット検索をかけてみるのもひとつの手段。

松尾佑樹さん
松尾さん

やってみたいスポーツがあるときには、そのスポーツの体験会や集まりがないか、検索してみるといいですよ。都心部であれば気軽に見つけることができると思います。

実際、公共施設から民間施設、ごく個人の集まりに至るまで、さまざまな場所でありとあらゆるスポーツの参加者を募る取り組みが行われています。

松尾佑樹さん
松尾さん

そうはいっても、知らないコミュニティに突然ひとりで飛び込むのって結構不安ですよね。そういったときには友達を誘って参加してみるのもおすすめです。

時代に合わせて変わりゆくスポーツトレンド

チャレンジするのにあたって、知っておきたいのがスポーツの種類。松尾さん曰く、2000年以降のスポーツトレンドは刻一刻と変化しているといいます。

松尾佑樹さん
松尾さん

2000年代前半は、日韓ワールドカップの影響で国内のサッカー熱が高まり、フットサルやサッカーが流行りました。インターネットで誰でも自由に人を集められるようになったことも、ブームを後押ししていましたね。流行る前後では、フットサル場の数が100倍近くにまで増えました。

その後、健康ブームの訪れとともにマラソンが流行って、僕の周りでもいきなり皇居ランをし始める人が出てきました。SNSの影響からヨガブームも訪れました。

サッカー、フットサル、ランニング。メジャースポーツが軒並み流行ったあとに来るものとして「マイナースポーツ」が考えられると松尾さんは話します。

松尾佑樹さん
松尾さん

なかでもいまはフィンランド生まれのモルックや、アメリカ生まれのピックルボールに注目が集まっています。これらのスポーツに共通するのは、「初心者が5分で参加できる」「運動能力差が出すぎない」「省スペースでできる」「海外で流行っている」という点です。

経験や年齢、体力や運動能力などが異なる人たち同士でも一緒に楽しめるのがいいところですね。

一体どんなスポーツなのでしょうか?
「モルック」と「ピックルボール」をそれぞれ実際に試してみました。

モルック&ピックルボールを試してみた

まずはモルックから。インターネットで検索をしてみたところ、体験会やモルック専用の施設などが複数ヒットしました。

▲必要な道具も一式貸し出してもらえた
松尾佑樹さん
松尾さん

モルックはゲーム的な要素が強い競技。そのときどきの運に左右される部分もかなりあり、それがワクワク感を醸成する要素にもなっています。

2人集まれば対戦が可能。ルールはいたって簡単でした。

①規定の順番に木製のピン「スキットル」を置く

②「モルック」と呼ばれる木の棒を投げる

③1本だけ倒れた場合は書かれた数字の分だけ点数が入る。2本以上倒れた場合は、倒れた本数分の点数が入る

▲この場合は1本だけしっかり倒れているので6点。完全に倒れていないものはカウントしない

④倒れたピンは倒れた場所に立ち上がらせて、次の人が投げる。

▲ゲームの進行とともに、ピン同士が離れていくことも。こうなると複数本倒すのが難しくなる

⑤50点ぴったり先取した方が勝ち。3回ピンが倒せなかったら失格。50点を超えてしまった場合は25点へ減点され、ゲームは継続される。

実はやり始める前までは、「ゲーム的要素が強めなので、そこまで運動をした気分にはならないのでは……」と思っていたのですが、まったくそんなことはありませんでした。

倒れたピンを立てるのに走ったり、しゃがんだりしているだけでも、繰り返すうちに汗が滲みます。一緒にゲームをした同行者も「なんとも絶妙な運動量ですね。息切れするほどの運動量じゃないのが、スポーツが苦手な自分としてはちょうどいい!」とのこと。

加えて嬉しかったのが、投力がなくても、意外とピンがちゃんと倒れること。運動能力に自信がなくても、そういった元々の資質に一切とらわれず、存分に楽しむことができるスポーツだと感じました。会話を楽しみながらゲームをする余裕もあって、コミュニケーションも弾みます。

続いては「ピックルボール」にもチャレンジ。ピックルボールとは、テニスと卓球、バトミントンの要素が組み合わさったラケットで楽しむスポーツです。

▲パドルと呼ばれる軽いラケットと、穴の開いたボール(ピックルボール)を使うのが大きな特徴
▲プラスチックでできたピックルボールはとても軽い
松尾佑樹さん
松尾さん

ピックルボールは、今まさにノリに乗っているスポーツといえます。2025年から2026年にかけて競技人口が約7倍に急増すると推定されており、続々と専用施設がオープンしたり、専用のラケットやボールが量販店で購入できるようになったりしています。テニスと比較すると、技術が習得しやすいのがポイントです

こちらもインターネットで検索したところ、複数の専用施設がヒット。そのなかから初心者向けの講習を選んで参加してみました。参加者の年代はバラバラで、おそらく経験値もバラバラ。

快活なコーチのかけ声とともに、準備運動から始まり、ボールの打ち返し方、サーブの飛ばし方、ゲームのルールなどを網羅的に学んで、最後には簡易的なチーム戦にも参加ができました。

モルックと比べると、しっかりスポーツに取り組んでいる感じがあって、翌日筋肉痛が残る程度の刺激がありましたが……、テニスと比較すると圧倒的に簡単! テニスではボールを打ち返せたことが一度もなかった筆者でも、1回講習を受けただけで、ボールを打ち返すことができるようになったのには驚きました。

▲よく汗をかいたので、水分補給の大切さを改めて実感。キンキンに冷えた麦茶がおいしい!

苦手意識があると億劫に感じやすいスポーツですが、体を動かすことによる爽快感は、得手不得手に関わらず感じることができるもの。2つのスポーツを実践してみて、スポーツという枠の広さを実感するとともに、「汗をかくのって気持ちいい!」という感触を久々に思い出しました。これからも、できることを無理なく続けていきたいです。

みなさんもぜひ、「体を動かさなくては……」という義務感からではなく、あくまでもリフレッシュのために楽しみながらできるスポーツを日常に取り入れてみませんか。750mlや1000mlなど、大きめサイズの水筒をお供にすると、水分補給がたっぷりできるので安心です。

【モルック】MUFG PARK
〒202-0022 東京都西東京市柳沢4-4-40

【ピックルボール】Sansanピックルボールコート池袋
〒170-0013 東京都豊島区東池袋4-27-10 サンソウゴ池袋ビル4F

取材・執筆:高橋亜矢子(ノオト)
写真提供(運動会、マラソン大会):株式会社ブースト
撮影(モルック&ピックルボール、水筒):高橋亜矢子(ノオト)
編集:ノオト

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